イタリアサッカー・セリエAのユヴェントスの会長を務めるアンドレア・アニェッリは、ルカ・ディ・モンテゼーモロを更迭したフェラーリの改革を支持した。長年ににわたってフェラーリのトップに君臨してきたルカ・ディ・モンテゼモーロ会長辞任のニュースは、母国イタリアはもちろん、世界中に大きな衝撃を与えた。
そんななか、フェラーリの親会社であるフィアットの創業者一族であり、イタリアの経済界に強い影響力を持つアニェッリ家が今回のルカ・ディ・モンテゼモーロ更迭を支持したことが明らかとなった。フィアット創設者の孫にあたり、第二次世界大戦後のフィアット大躍進の立役者となったジャンニ・アニェッリを叔父に持つアンドレア・アニェッリは、ユヴェントスの会長を務めることで知られる人物。アンドレア・アニェッリは、ルカ・ディ・モンテゼモーロが“素晴らしい業績”も含めて、フェラーリに対して強い“影響”を及ぼしたとしつつも、フェラーリが2007年にキミ・ライコネンがF1チャンピオンとなったのを最後に勝利を得られていない責任は“全員にある”と述べた。アンドレア・アニェッリは「中長期的視点から組織の刷新に手を付けようとするときは、新たな人々を加えることが正しい」と La Gazzetta dello Sport にコメント。「フェラーリは、過去を振り返ることなく、リーダーシップに関しては、建設的な姿勢で将来を見据えなければならない」「私は、フェラーリもユヴェントスも、おそらく来年には勝利できるだろうと期待している。スポーツに身を置く者であれば、誰であれ、勝利以外の野心を抱くことはできない」「そのような観点で言えば、サッカー場であれ、サーキットであれ、スポーツというものは冷酷なものだ」関連:ルカ・ディ・モンテゼーモロ、フェラーリ会長を退任