フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、さっそく湧き上がった新チーム代表に対する批判を退けた。ルカ・ディ・モンテゼーモロはまず、成績不振の責任を取って辞任したステファノ・ドメニカリに賛辞を送った。「イタリアでは辞任というのは稀なことだ」とルカ・ディ・モンテゼモーロは La Stampa にコメント。
「23年間でいくつかのワールドタイトルを経験しているにも関わらず、スタファノ・ドメニカリには実績不足を理由に退く強さがあった」ルカ・ディ・モンテゼーモロは、ステファノ・ドメニカリの後任として、北米フェラーリの社長兼CEOを務めたマルコ・マッティアッチを指名した。 しかし、早くもマルコ・マッティアッチの起用に対する批判が始まっている。 元フェラーリドライバーのパトリック・タンベイは、ステファノ・ドメニカリは“スケープゴート”に過ぎないと述べている。 一部の国際メディアは、わずか3戦でパニックになって反射的行動を起こしたフェラーリを非難した。La Gazzetta dello Sport は、マルコ・マッティアッチの指名は“懐疑心”をもって受け止められたと報じた。「彼はそれを克服し、新たな役割で自己主張する必要がある」と同紙は忠告。 同紙はまた、44歳のマルコ・マッティアッチの経験不足を指摘。マッティアッチは、マーケティングのスペシャリストではあるが、モーターレース経験はGrand-Amスポーツカーしかないという。 ルカ・ディ・モンテゼモーロは「私は、信頼する若きマネジャーに任せることを決めたのだ」と主張。「見当違いのコメントを多く耳にしたし、読んだ。例えば、マッティアッチがエンジニアではないというものだ」「だが、我々は皆フェラーリのエンジニアなのだ。私はフェラーリファミリーの一員である人物に任せたい。ここは多くの素質と技術に優れた人々であふれている」ルカ・ディ・モンテゼーモロは、マルコ・マッティアッチの指名は、フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOの“完全な合意”を得てのことだと付け加えた。 マルコ・マッティアッチは、18日(金)に上海でF1メディアの前で紹介されることになっている。 「今、私は大きな反応を期待している。我々は勝利を取り戻す。新ルールにスポーツを滅ぼさせはしない。我々にとって、F1は命だ」とルカ・ディ・モンテゼーモロは述べた。