フェラーリは、プレシーズンテストを終えた時点でメルセデスとウィリアムズの方が自分たちよりも前にいると考えていることを認めた。メルセデスとウィリアムズは、3回のテストの合計周回数で上位にいるだけでなく、ラップタイム面でもトップ2のタイムを記録。フェラーリは、メルセデスとウィリアムズに比較して走行距離が1000km近く少なく、フェルナンド・アロンソの最速タイムは、ウィリアムズのフェリペ・マッサよりも1秒以上遅い。
「セッションを終えて、我々は約4,000kmを走破したが、メルセデスは5,000km近くの距離を走っており、ウィリアムズもだいたいそれに近い数字だ」とフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリはコメント。「つまり、彼らの方がシーズンスタートに向けてうまく準備しているということになる。それが事実だ」「自分たちより前に手強いライバルがいることはわかっている。ただ、我々はそのためにここにいる。新しいパワートレインなどが導入された環境で、現状ではメルセデスが順調なことはわかっている。だが、彼らはモンスターで、我々は少し小さい。小さいが素晴らしい仕事ができるというところを見せたい」またステファン・ドメニカリは、シーズン序盤戦は信頼性が鍵になると考えている。「やらなければならないことが大量にあるということを認識した上で、考えるところから始める必要がある。だが、それはこのような難しい環境では普通のことだ。これまでは、主に信頼性を念頭に置いた修正作業に重きを置くことが重要だと考えている。序盤はそこが重要なポイントになるだろうし、もちろんその先も見つけた問題は修正していく」「3回のテストセッションで確認したことからも考えられると思う。メルセデスとウィリアムズは非常に調子が良さそうだ。今のところ、我々が見てきたのはそれだけだ。我々も優れたベースを持っているとは思うが、それを進展させる必要があるし、目の前にあるすべての問題を解決しなければならない。発展させる、もしくは見つけていくべきポテンシャルはたくさんある。それはエンジニアが素早く修正する必要のある目標だ。シーズン序盤に稼ぐポイントは本当に大きい」また、ステファノ・ドメニカリは、フェラーリのパワーユニットがライバルのもとの比較して、重量があり、パワーが劣るとの噂を否定。だが、エネルギー回生システムに関してはまだ作業が残っていることを認めた。「そもそも私は噂を知らない。それについてはいろんな数字を聞く。もちろん、自分たちの状況に関しては把握しているし、私が耳にした数字がサイコロを振るような数だったということは保証できる!」「真面目な話、我々のことで理解しておくべき最も重要なことは電力、ERSやMGU-K、バッテリーなどのバランスを管理する方法だ。これら全てが馬力に影響する。だからこそ、私は多くのポテンシャルがあると信じている」
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