フェラーリは、10月末にマラネロにある自社の風洞を再稼働させる準備を整えている。フェラーリは、風洞とトラック上での相関関係に問題が発覚したため、昨年からアップグレードのために風洞をシャットダウン。その間はケルンにあるトヨタの風洞を使用していた。風洞の再稼働は、2013年マシンの開発に影響を与えるには遅いが、2014年マシンの作業はすでに順調に進行しており、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、それがレッドブルに対する不利な点を取り去ってくれると考えている。
「片方の手を背中においてバスケットボールをプレイするのようなものだ。トレーニングにはいいが、試合のときは両手を使った方がいい」「風洞が稼働すれば、両手に戻る。それは我々にとって重要なことだ。風洞が閉鎖される前に相関関係に問題を抱えていたため、我々は2年間苦しんできた」「大きなツールなので、再び再稼働させることを目指している」過去18月間、本拠地で風洞を使えなかったことはフェラーリの進展を遅らせたが、副チーフデザイナーのシモーネ・レスタは、アプグレードのためにシャットダウンするという決断は不可欠だったと考えている。「ステファノ・ドメニカリの方向性のもと、チームは風洞と運営のアップグレードに多くの投資を行った」とシモーネ・レスタは述べた。「我々の世界では、全てがブレークなしで素早く動く。そして、大幅なアップグレードには長い時間をかける必要がある」「そうしなければ、増加性のアップグレードしかできない」「トヨタの風洞は良い施設であり、我々だけでなく、他チームも使用している」「それは我々の施設を10月末に準備する機会を与えてくれた。風洞は以前よりもずっと良くなっている」