フェラーリが、バーレーンGPとスペインGPの間にピレリの代理としてバルセロナでテストを行っていたことが明らかになった。現在、メルセデスがピレリとともに現行マシンでテストを行ったことが大きな問題となっている。フェラーリは、メルセデスと同様に、昨年3月のピレリからの要請に応えたものだと述べた。
ピレリのポール・ヘンベリーは、要請に対して「返事をくれたチームもあれば、くれなかったチームもあった」と述べた。重要な点は、2013年マシンを使ったメルセデスとは異なりに、フェラーリは2011年マシンを使ったこと。最新のマシンを使わないことで、フェラーリはFIAの競技規約を回避した。また、バルセロナで実施されたフェラーリのテストは、レースチームではなくコルセ・クリエンティ部門が担当している。ステファノ・ドメニカリは、合法的であればフェラーリもF138を使ってテストしただろうとし、メルセデスに対する抗議は、W04の使用にのみ焦点を当てていると明言している。フェラーリのスポークスマンは「1年以上前から、ピレリがタイヤ開発のためにいわゆる1,000?テストをする可能性はあった」とコメント。「フェラーリにとって、そのテストで2013年マシンを使えないことが明らかだった。古いマシンを走らせることについては、完全に規約の範囲内なので、今回の問題とは無関係だ」「それは否定していないし、非常に透明だった。全チームにその可能性がある。タイヤ、テストの仕様は、我々ではなくピレリが知っていることだ」フェラーリはFIAの規約に違反していないが、ライバルチームが当時このテストのことを知らなかったため、次第に詳細が明らかになると驚きが広がった。したがって、問題は、ピレリの透明性の欠如と、メルセデスのテストのように競技面の平等性を確実とするためのFIAとの契約上の義務でにある。フェラーリのテストまで、ピレリはルノーの2010年マシンで開発を行っていたが、全チームにロータスがアドバンテージを得ないことが完全に保証されており、テスト結果が報告されていた。だが、フェラーリとメルセデスのテストでは、それは行われなかった。
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