フェラーリが、フェリペ・マッサの後任として、フォース・インディアのシートを失ったエイドリアン・スーティルに興味を示していると Auto Motor und Sport が報じている。フォース・インディアは16日、2012年にエイドリアン・スーティルに代えてニコ・ヒュルケンベルグを起用することを発表。エイドリアン・スーティルはシートを失った。
Auto Motor und Sport は、フェラーリが奮闘しているフェリペ・マッサに代えてエイドリアン・スーティルの獲得に興味を示していると報道。フェリペ・マッサは、2011年に表彰台を獲得しておらず、1992年のイヴァン・カペリ以来となるシーズン中に一度もトップ3に入らなかったフェラーリドライバーとなった。フェリペ・マッサが今後もフェラーリに残るためには2012年が最後のチャンスであることは広く知られている。だが、フェリペ・マッサは2012年末まで契約を結んでおり、契約を解消するのは簡単ではないとみられている。フェリペ・マッサの状況は、2009年のキミ・ライコネンとは異なる。当時フェラーリは、キミ・ライコネンに1900万ドル(約14億7900万円)の違約金を支払ってフェルナンド・アロンソのためにシートを空けた。だが、フェリペ・マッサが財政的な和解に応じる可能性は低く、フェラーリ側としてもFIA契約承認委員会に契約問題を持ち込まれるのは望ましいことではない。エイドリアン・スーティルは、ウィリアムズへの移籍が噂されているが、ウィリアムズが2年契約を提示しているのに対し、スーティル側は2013年にビッグチームへ移籍するためにウィリアムズとの1年契約にしか興味を持っていないとされている。しかし、エイドリアン・スーティルがウィリアムズとの契約を引き延ばせば、チームはルーベンス・バリチェロの残留を決定する可能性もある。ルーベンス・バリチェロは500万ユーロ(約5億円)のスポンサーパッケージをまとめており、ウィリアムズとは1年契約でも満足するとみられている。関連:フォース・インディア、2012年はヒュルケンベルグとディ・レスタ