フェラーリの今シーズンの不振の最大の問題は創造力の欠如だとイタリアの Autosprint が報じている。フェラーリの2011年マシン『150°イタリア』は、序盤戦でレッドブルとマクラーレンの後塵を拝し、メルセデスやルノーにも脅かされている。フェラーリが抱えている問題は空力にあると特定されており、マラネロの風洞の再調整を実施してためにマシン開発をケルンにあるトヨタの風洞に移すとも噂されている。
しかし、他チームが独創的な設計を導入して限界に挑んでいるのに、フェラーリのマシン設計はあまりに保守的だとの見方も多い。「他チームが最後にフェラーリの開発を利用したのはいつだっただろう?」と Autosprint は指摘。「それはフェラーリがノーズに穴を開けた2008年だった」「あれ以来、誰もフェラーリのアイデアを模倣しようとはしていない」また同誌は、ここ数年のF1のコスト削減のため、フェラーリが所有するるプライベートコースを活用することができないことも不振の原因のひとつだと分析している。