フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、2010年最終戦アブダビGPで戦略ミスによりフェルナンド・アロンソのタイトルを逃したあと、辞任も考えていたことを明らかにした。ステファノ・ドメニカリは、F1ではなくサッカーだったら新しい仕事を探していただろうと La Repubblica に述べた。
「人々が私のことをフェラーリのコーチとして見ているのはわかっている」とステファノ・ドメニカリはコメント。「しかしチーム代表は別物だ。これはビジネスであり、私は競技面だけでなくあらゆる面を管理しなくてはならない」「私はすべての面倒を見ており、委任することも多い。とは言え、2年間求めてきた結果が出せない場合は特別なことを覚悟しなくければならない」「しかし、ありがたいことにこれはサッカーではない!」「F1で再建するのは何ヶ月も何年もかかる。その点では、会長や株主からの素晴らしいサポートを常に感じている」ステファノ・ドメニカリは、アブダビGP後もフェラーリの怒りを恐れていなかったが、2日間眠れず、その時は辞任することを考えたと認めた。「アブダビ後、個人的にその問題について考えてみた。留まることが正しいことなのかどうかわからなかった」「私はこれを義務だと考えているし、役職に執着しているのではない。しかし、辞任するのは間違いだという結論に達した。私はチームをわかっているし、ここ数ヶ月間でまいた種を刈り取るのにふさわしい人間だと思う」「方法論的に、我々はマラネロのほぼすべてを変更した。我々のハードワークの成果がまもなく表れると信じている」またステファノ・ドメニカリ、今回の作戦ミスについて他のスタッフを処分することは適切な対応ではないと述べた。「このミスは壊滅的な影響をもたらした」「しかし、通常のレースであれば普通のミスだった。なので、そのために良いことを含めたすべてを捨てることはできない」フェラーリの2011年の大きな変化のひとつは、マクラーレンの元デザイナーであるパット・フライの加入であると噂されている。「まもなく正式な発表をして、重要な場面で決定を下す人物が、ミスを繰り返さないためにあらゆるツールを持つことを確実にする予定だ」またステファノ・ドメニカリはフェリペ・マッサの不振が2009年の頭部への重傷が原因であるとの噂を否定した。「我々はあらゆる検査をした。ドライバーとしても人間としてもフェリペはまったく影響を受けていない」と主張し、2010年にマッサが技術面だけでなく精神面でも苦労していたと述べた。「2011年には素晴らしいマッサを見ることができるだろう。このようなシーズンを繰り返すわけにはいかないことは彼もわかっている」フェリペ・マッサとチームメイトのフェルナンド・アロンソのマシンについては「(2009年以降)2010年のマシンはゼロから始めなければならなかった」と説明。「今では良い出発点があるし、レギュレーション変更もある。急進的なソリューションのために想像力を最大限にしなければならない」
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