フェリペ・ナッセがF1ブラジルGPで獲得した2ポイントは、ザウバーに2000万ドル(21億7500万円)の価値をもたらすかもしれないが、ナッセの将来は保証されていない。フェリペ・ナッセは、波乱の展開となった雨のF1ブラジルGPで9位入賞を果たし、ザウバーに今シーズン初ポイントとなる2ポイントをもたらした。
これにより、ザウバーはコンストラクターズ選手権でマノーを1ポイント上回って10位に浮上。両チーム間で21億円の賞金が動くこととなった。だが、フェリペ・ナッセは、自身のパフォーマンスとそれによる賞金による恩恵を受けることができないかもしれない。2017年の残りのF1シートは、ザウバーとマノーだけとなっているが、フェリペ・ナッセはスポンサーであるブラジル銀行の組織変更によって2017年の交渉が難航している。レース後、フェリペ・ナッセは「チームにとって素晴らしい結果だ。ブラジルでシーズン初ポイントを獲得するなんて夢のようだ。雨のインテルラゴスでレースをするのは初めてだった。来年もF1を続けたいし、その実力はあると思っている。結果は常に助けになる」と述べた。「週末を通して、トラックでは何が起こるかわからないので集中していると言ってきたし、将来については後で考えるよ。レース後、モニーシャと電話で話した。彼女はとても喜んでいたよ。彼よりも彼女は僕たちが今シーズンに直面した困難を知っている。ポイントを獲得できて安心している」2015年には27ポイントを獲得しているフェリペ・ナッセは、自分の実力を疑う評論家に応えてみせた。「人々はあまりに速く状況を判断しすぎる。シーズンがうまくいっていないときに結果で示すのは難しい。だから、チャンスが来たときにそれを生かすことが必要だ。来年もF1で続けていきたいし、自分にその実力があることはわかっている」バーニー・エクレストンは、ブラジルのテレビ視聴率のためにもフェリペ・ナッセがF1で残ることを強く望んでいる。バーニー・エクレストンは、フェリペ・ナッセを助けていることを認めている。「引き続き、助けていくつもりだ。だが、私にはチームにドライバーを強要する力はない。2017年に彼をグリッドで見られることを本当に願っている」