中村仁(ハイテック)が、FIA F3第4戦オーストリア・シュピールベルクのスプリントレースで3位に入り、自身初となるFIA F3表彰台を獲得した。レース後の記者会見では、初表彰台の喜びとともに、終盤にペドロ・クレロとの激しい攻防を振り返り、「とても幸せ」と率直な心境を語った。
「初表彰台は本当にうれしい」レースを3位で終えた中村は、FIA F3初表彰台について次のように喜びを語った。「ありがとうございます。本当にうれしいです。すごくうれしいと言うべきではないのかもしれませんが、3位という結果でも本当に満足しています。FIA F3で初めての表彰台なので、とても特別な気持ちです」終始プレッシャーを受け続けたレースレース終盤には、最終的に2位となったペドロ・クレロとの激しいバトルが展開された。中村は、レースを通じて守り続ける展開だったことを明かしている。「ペドロはレース序盤から本当に速かったです。僕は序盤に少しペース不足があって、ずっと彼を抑え続けるレースになりました。正直、とてもプレッシャーを感じていました」一方で、最終ラップには前を走るジェームズ・ウォートンがDRSを失ったことが、自身にとっても大きな助けになったという。「最後のラップでは、ウォートンがたしか最終コーナー(ターン10)からDRSを使えなくなっていました。本当に運も味方してくれました」「表彰台のために迷いはなかった」最終ラップではクレロがウォートンをオーバーテイクし、その直後に中村もアウト側からウォートンを攻略。表彰台獲得につながる決定的な場面となった。中村は、このオーバーテイクについて次のように振り返った。「正直、あの場面では行くしかありませんでした。表彰台を獲得したかったので、迷いはありませんでした。結果的にいいオーバーテイクになったと思います」今回の3位入賞は、中村にとってFIA F3参戦後初の表彰台。終始プレッシャーのかかるレースを耐え抜き、最後は果敢な勝負でポジションを守り切ったことで、大きな自信につながる結果となった。