FIA F2選手権に参戦するトライデントは、サンティノ・フェルッチを解雇したことを発表した。ハースF1チームの育成ドライバーであるアメリカ出身のサンティノ・フェルッチは、前戦シルバーストンのレースでチームメイトのアルジュン・マイニに意図的に接触して4レースの出場停止処分と6万ユーロ(約780万円)の罰金を科せられていた。
また、サンティノ・フェルッチは、接触事故に加え、サポートパドックからレースピットレーンにマシンを移動する際、グローブを片手だけ着用し、スマートフォンを手にしていたことから、不適切なドライバー安全装置とクルマにワイアレス無線デバイスを持ち込むことを禁止する技術および競技規則に違反したとして6000ユーロ(約78万円)の罰金も科せられていた。また、トライデントは、サンティノ・フェルッチがシートのための支払いをしていないにも関わらず、インディカーのデトロイト大会に参戦するための資金をどのように賄ったかについてにも疑問を呈している。トライデントは声明で「トライデント・モータースポーツは、サンティノ・フェルッチとその保証人、マイケル・フェルッチ氏が代表を務める会社にチームとの契約を解除することを伝えた」と述べた。「この決定はシルバーストンで発生した出来事、ドライバーの支払い義務への深刻な違反が動機となった。チャンピオンシップの開始以来、ドライバーは彼のスポンサーによる義務履行の失敗によって支払を不履行の正当性を主張してきた。このような問題があったにも関わらず、サンティノ・フェルッチが6月1日から3日に開催されたインディカーのデトロイト大会に参戦するために必要な資金を持っていた。彼がトライデント・モータースポーツとの契約を尊重しなかったことは間違いないことだ」「トライデントは、ドライバーに対しての完全な信頼を回復するために必要なすべての手続きを有効にするために弁護士に委任した」ハースF1チームは、まだサンティノ・フェルッチのチームとの今後については決定していない。関連:F2 | サンティノ・フェルッチ、複数の規約違反で2大会の出場禁止処分
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