レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA-F2最終戦アブダビのスプリントレースを13位で終えた。2カ月のインターバルを経てFIA F2は最終戦を迎え、第14戦のスプリントレースがUAE・アブダビのヤス・マリーナサーキットで行われた。ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、ランキング9位で最終戦を迎え、目標である4位との差は12点と僅差であり、最終戦でランキング上位進出を目指す。
予選1番手の岩佐歩夢はリバースグリッドにより10番手スタート。 マシンバランスに苦しみ13位フィニッシュ11月18日(金)に行われた予選で、岩佐歩夢はフリープラクティスに続いてトップタイムをマークし、今シーズン2回目の予選1番手を獲得した。予選後の車検で岩佐歩夢のマシンにプランク(スキッドプレート)の違反があり、チームに罰金が科されたものの、岩佐歩夢の予選結果は変わらずに予選1番手が確定している。リバースグリッドで行われるスプリントレースでは、岩佐歩夢は5列目10番手からのスタートとなる。スプリントレース開始の午後4時20分、気温30℃、路面温度39℃のコンディションでフォーメーションラップがスタートした。スタートでポジションを奪われた岩佐歩夢は11番手にダウン。1周目に後続でアクシデントが発生し、レースは赤旗中断となった。セーフティバリア修復に時間を要し、約30分間の中断の後、レースはセーフティカー先導の2周目を経て、ローリングスタートで再スタートが切られた。ペースの上がらない岩佐歩夢は、4周目と6周目にストレートエンドのターン6で後続に先行を許し、13番手にポジションを落とす。その後も岩佐歩夢に追い上げるまでのペースはなく、徐々にペースを取り戻しながらポジションを守り13番手で走行を重ね、23周のレースをフィニッシュした。スプリントレースはノーポイントに終わった岩佐歩夢だが、フィーチャーレースはポールポジションからのスタートとなり、優勝を目指してレースに挑む。「結果としてよくないレースでした」と岩佐歩夢はコメント。「スタートからオーバーステアが強く、それを改善するためにブレーキバランスを調整したのですが、その方向性を間違ってしまい、ペースの上がらない状態が続きました」「バランスの崩れた状態で、リアタイヤに負担をかけないようにタイヤをコントロールしたり、ドライビングでアンダーステアにアジャストしたりといろいろトライしましたが、それらもうまくいかず、全体としてペースが悪いレースになってしまいました」「自分の感覚としては、今日ペースの上がらなかった原因は、自分のドライビングが7割、マシンが3割という印象ですので、エンジニアとも話してフィーチャーレースに向けて改善したいと思います」「フィーチャーレースは、ポールポジションからのスタートなので、スタートを決めて、改善したところを活かし、しっかり結果につなげたいと思います」