レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、伝統あるモナコの市街地コースで開催されているFIA F2選手権第5戦の予選でペナルティーを科され19番手スタート。スプリントレースも19位で終えた。5月26日(木)にフリープラクティス、27日(金)に予選が行われた。ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は予選をA組(奇数ゼッケン)で走行。
最終ラップで2番手の好タイムを出したが、フィニッシュ直前に出たイエローフラッグに関わる規則違反となり、ベストタイム抹消と10グリッドダウンのペナルティーを科された。その結果、28日(土)のスプリントレースで、岩佐歩夢は10列目19番手からのスタートとなった。スプリントレースは、F1予選のアクシデント処理に時間がかかり、予定から25分遅れの午後6時5分、気温26℃、路面温度40℃のコンディションでフォーメーションラップがスタートした。ポールシッターがエンジンストールで発進できない混乱状態となったがアクシデントにはならず、上位は順位変動なく第1コーナーをクリアした。19番手からスタートした岩佐歩夢は好ダッシュでポジションを上げ、1周目を15番手で終える。前車の背後に迫るもののなかなか抜くことのできない岩佐歩夢は、9周目のラスカスコーナーでインを突きオーバーテイクを仕掛けるが、2台は接触し前車はコース上にストップ。このアクシデントによりセーフティカーが導入された。14番手に上がった岩佐萃ですが、接触の際にフロントウイングを損傷し、セーフティカー先導走行中にピットインを余儀なくされる。このピットインで17番手にポジションを落とした岩佐歩夢に、アクシデントの責任ありと裁定が下され10秒加算のタイムペナルティーが科された。14周目にレースが再開され、岩佐歩夢は前車の背後に迫りオーバーテイクのチャンスを伺うが、17番手からポジションを上げることはできずに30周のレースを終えた。岩佐歩夢は17番手でフィニッシュ後、ペナルティーの10秒加算により19位となった。「流れの悪いレースになってしまいました」と岩佐歩夢は語る。「レースでのペースは悪くなく、マシンバランスもよくて、周りと比べても速さがありました。なかなか抜くことができないコースですが、前が少しミスをしたのでリスクの少ないターン18で仕掛けましたが接触してしまい、フロントウイングにダメージを負って交換せざるを得ませんでした」「接触の影響でアライメントが狂いタイヤにダメージが出たのですが、それでも周りのペースにはついていくことができました。仕掛けたことは後悔していませんし、結果的に押し出す形になってしまったのでペナルティーについても異論はありません。自分自身にとってはいい経験になったと思っています」「結果はともかく、レースペースやマシンバランスについてはポジティブですし、課題も見えたので、フューチャーレースに活かせるよう準備したいと思います」