ロバート・シュワルツマンは、F2でのチームメイトであり、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの仲間であるミック・シューマッハのことを“他のライバルと変わりはない”と感じていると語る。2020年のFIA-F2選手権は近年稀にみる接戦となっており、3ラウンドを残して、ロバート・シュワルツマンとミック・シューマッハは、カラム・アイロット、クリスチャン・ルンガー、ニキータ・マゼピン、角田裕毅、ルイ・デレトラズとタイトルを争っている。
もちろん、最も注目されているのはミック・シューマッハだ。7回のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子であるミックは、間違いなくF1への最も明確なルートを持っているが、F2で他のドライバーよりもタイトル獲得のプレッシャーがかかっているのも間違いない。しかし、ロバート・シュワルツマンによって、ミック・シューマッハはF1でのシートを獲得するための単なるライバルに過ぎない。プレマでミック・シューマッハのチームメイトを務めていることについて質問されたロバート・シュワルツマンは「僕たちは2018年からお互いのことを知っているし、すでにF3で戦っている。僕にとっては普通のチームメイトにすぎない。ドイツでは彼の苗字が持っている意味を説明する必要はないけどね」と Auto Bild にコメント。「僕にとっては他のドライバーと同じようにライバルだ。チームメイトは常に最初の敵だ。彼は僕が僕自身を評価する存在だ。彼はすでにF2で2年目であり、すでに多くの経験を積んでいるので大きなチャレンジだ。したがって、彼から学ぶべきことはたくさんある。当然ながら、ミックは将来倒したい強力なドライバーとして見なしている」「それは僕たちだけの問題ではない。F2の全員がF1に乗りたいと思っている。僕の観点から言えば、とにかく良い結果を出して、自分がチームプレーヤーになれることを示す必要がある。自分が場所に値することを証明したいと思っている。将来にむけて最も大きな一歩を踏む出せる人は、最も懸命に働く人だと信じているからね」ロバート・シュワルツマンは、すでにミック・シューマッハやカラム・アイロットとフェラーリ・ドライバー・アカデミーで競争を繰り広げてきたが、そこにルノーのジュニアドライバーであるクリスチャン・ルンガー、ホンダF1の育成ドライバーである角田裕毅も加わっており、主なライバルを指名することはできないと語る。「今年は本当に物凄い接戦だ。実際に一人の名前を選ぶことはできない」とロバート・シュワルツマンは語る。「予選では、僕たちがどれだけ拮抗しているかがわかると思うし、今年はレースで何人ウィナーが生まれたかでもそれはわかると思う。だから、最大のライバルは存在しないし、コース上では全員がライバルだ」