F2選手権は、2018年から導入する新車『F2 2018』を発表。コックピット保護デバイス“ハロー(Halo)”が搭載されている。F2は、木曜日にモンツァ・サーキットで『F2 2018』を発表。2011年に当時のGP2がスタートとして以来、初めてのモデルチェンジとなる。ダラーラが製造する『F2 2018』は、新世代のF1マシンと共通点をもったデザインとなっており、ハローの搭載だけでなく、より広く、アグレッシブなボディワークのスタイングを有する。
『F2 2018』は、先代モデルであるGP2/11よりも159mm全長が長くなり、32kg重くなる。全幅は1900mmのままとなっている。エンジンは、メカクローム製の3.4リッター ターボエンジンに変更。8750rpmで620馬力を発生させる。先代モデルは自然吸気4リッター V8エンジンを搭載していた。『F2 2018』は、DRS、バーチャルセーフティカー、電子システムの全てが、将来のコスト削減を目指して開発された最新版ECUとともにアップグレードされる。ECUは、マシンの電源管理ユニットとともにマネッティ・マレリが供給する。ギアボックスの大部分、ブレーキシステム、いくつかのサスペンションコンポーネントなどがGP2/11から引き継がれる。タイヤはピレリが供給。ホイールサイズは2016年F1の寸法をベースとしている。「我々の焦点は、オーバーテイクを促進するためにパワフルで安全なチャレンジングなクルマを供給することだった。新しい空力パッケージのあかげで、このクルマはレースを強化し、ファンにさらなるエンターテインメントを提供すると信じている」とF2のブルーノ・ミッシェル代表はコメント。「我々の哲学は常にチームとコストコントロールを一致させることだった。F2 2018は引き続き運営コストを制限し、チームにとって魅力的なパッケージを提供すると確信している」F1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、『F2 2018』が“FIAにとってシンスグルシーターのピラミットを完成させる重要な瞬間”だと語った。「次のステップにむけてドライバーによりうまく準備できるクルマを特徴とするように、より構造化されたジュニアフォーミュララダーの計画は設計されている」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「F2に関しては、教育だけでなく、F1のために最も準備が整ったドライバーが輝けるクルマを必要としてきた」「クルマは、安全レベルをシングルシーターカーの最高水準に引き上げるとともに美しさの改善することを含め、その両方で最終的に現代のF1マシンに近づけるように開発された」『F2 2018』は、7月にマニクールでシェイクダウンが実施されており、2017年シーズン終了までにさらにテストが実施され、12月にはクルマのパフォーマンス能力に焦点をあてた2回のテストセッションが予定されている。最初のマシンは2018年1月中旬にチームにデリバリーされる。