2026年F1バーレーンテスト第2日は、各チームが本格的に開発の手の内を探り合う展開となっている。フェラーリの大胆なリアウイング実験、レッドブルの大規模アップデート、そしてメルセデスとマクラーレンの安定した周回消化。新レギュレーション初年度らしく、技術的な挑戦と探り合いが交錯する一日が続いている。
■ フェラーリが“反転リアウイング”をテスト新時代の幕開けとともに注目されるのが、レギュレーション解釈の妙だ。かつてのダブルディフューザーや“ゼロポッド”のように、今回も独自解釈が現れている。フェラーリはアクティブエアロ作動時にリアウイングを“開く”のではなく、ほぼ逆方向に作動させるような実験的仕様を短時間投入。いわば“上下逆転”の発想だ。詳細なデータや画像は今後明らかになる見込みだが、パドックの視線は一斉にフェラーリへ向いている。■ ラッセルとノリスが上位で応酬ジョージ・ラッセルはこの日も周回を重ね、午前最多の24周を記録。メルセデスは初日に146周を走破しており、先週のパワーユニット関連の問題から立て直している。一方、ランド・ノリスはC4タイヤで1分33秒453をマークしトップに浮上。その後はC2で燃料を多めに積んだ走行に切り替えるなど、プログラムを順調に進めている。とはいえ燃料搭載量や走行内容は不透明で、本当の勢力図は依然として読み切れない。■ フェルスタッペンとRB22の進化マックス・フェルスタッペンはミディアムタイヤで走行し、RB22の片側にフロービズを塗布して空力検証を実施。レッドブルは新サイドポッド、新エンジンカバー、新フロアを含む大規模アップデートを投入している。テクニカル陣は「マシンはガレージを出た時点で劇的に違っていた」と評し、前週の空力データが参考にならないほどの刷新だと指摘。今季の開発競争が早くも激化していることを示している。■ エアロレイクとフロービズで相関確認開始1時間で複数チームがエアロレイクを装着。センサー付き構造物でボディ周辺の気流を測定し、風洞データとの相関を確認している。アルピーヌは大型レークを使用し、アストンマーティンはリアウイング後方にも装着。フロービズ塗料も各所で確認されている。新レギュレーション初年度だけに、空力データの正確性確保が開発競争の鍵となる。■ 新パワーユニットと操作系への適応2026年仕様では内燃と電力の出力配分がほぼ50:50に変更。ドライバーはブースト、オーバーテイクモード、リチャージなど複数のエネルギーマネジメント操作を駆使する必要がある。前後ウイングが可変するアクティブエアロは毎周使用可能で、直線でドラッグを低減。タイヤはフロント25mm、リア30mm幅が縮小され、新燃料も導入された。まさに“全面刷新”のシーズンだ。■ キャデラックは挽回へキャデラックは前日のセンサー関連トラブルで周回数が伸びず、この日は巻き返しを狙う。前日は両ドライバー合計59周にとどまり、周回不足の解消が急務となっている。コンディションは快晴で路面温度は約30度。アストンマーティンやレッドブルも含め、各チームは限られた走行時間でできるだけ多くのデータを積み上げようとしている。
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