F1コミッションは、F1オーストリアグランプリの最初のプラクティスに先立ってシュピールベルクでミーティングを開催し、2022年に発生したコストの増加を考慮に入れるための金融規則の調整を含めたいくつかの成果をもたらした。F1のCEOであるステファノ・ドメニカリ、FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スラエム会長、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターであるロス・ブラウン、そして、10人のF1チームプリンシパル全員が金曜日の朝に集まり、一連のトピックについて話し合った。
昨年末以降のインフレ率の上昇は、FIAとF1が「行動を起こさないと金融規制に違反するリスクを生み出す」と感じる程度までF1チームに影響を及ぼした。FIAは、F1コミッションに提案を提出。この提案では、「3.1%の制限されたレートでのインデックス作成(規制ですでに設定されている元の3%のインフレしきい値を考慮)を許可し、2023年以降のこのレートの複利を許可していする」 とした。これは、FIA、F1、および10チームのうち9チームのサポートを受けて、必要な過半数によって承認された。また、F1イギリスグランプリに先立って発行され、車の垂直振動(つまりポーパシング)に関連する安全上の懸念に対処する技術指令案も進展した。。FIAは、F1チームとの話し合いに続いて、「すべての車でこの振動を測定するために使用される測定基準の公正な適用」を可能にするプラントとスキッドのアセンブリに必要なアップデートを行うために十分な時間をチームに与える」と述べ、F1ベルギーGP以降に発行するとした。FIAは、カナダで導入された「強化された統制」が継続されると付け加え、2023年の技術規則でこの問題に対処するためのいくつかの提案された対策も議論され、技術諮問委員会の次の会議に明確な指示がなされた。また、シーズン開幕戦の4日前にプレシーズンテストをヨーロッパ以外で実施できるようにレギュレーションをアップデートすることで同意された。一方、2026年のF1パワーユニットレギュレーションも議題に含まれており、FIAはレギュレーションのパッケージが「完成に近づいている」と述べた。