F1チームが、2020年のF1世界選手権を戦う新車の発表日が近づいてきた。2020年のF1世界選手権は、フロントウイングなどの空力規則が変わった昨年から変化はないため、昨シーズン終了時点のパフォーマンスがひとつの基準となる。そのため、各チームは昨年マシンの弱点を改善することに集中した進化を遂げてくると考えられている。
現時点で最初に新車を公開するのはフェラーリ。2月11日(火)にイタリアの緑・白・赤の三色旗(トリコローレ)発祥の地であるレッジョ・エミリアにあるムニキパーレ劇場で新車をお披露目。昨年はF1最強エンジンでストレートで大きな優勢性を持っていたフェラーリだが、反面、コーナーや低速サーキットではその優位性は相殺されていた。2020年F1マシンではよりダウンフォースを増加させたパッケージを用意してくるはずだ。翌日2月12日(水)にはルノーF1チームがパリのシャンゼリゼ通りにあるラトリエ ルノーで発表会を開催して『R.S.20』を公開する。昨年はコンストラクターズ選手権5位と成績を残せなかったルノーは、ダニエル・リカルドとエステバン・オコンという布陣でシーズンに挑む。2月13日(木)にはマクラーレンが『MCL35』を発表。昨年、コンストラクターズ選手権4位を獲得したマクラーレンは、さらなる進歩のためにコンセプトの変更を予告している。2月14日(金)には2チームが新車を発表。トロロッソから名前を変えるアルファタウリが、オーストリアのザルツブルグにあるハンガー7で新たなブランドアイデンティティとともに新車を公開する。また、同日にメルセデスは例年通りにシルバーストンで『W11』のシェイクダウンを実施する。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスという布陣でタイトル7連覇という偉業に挑む。2月17日(月)には、レーシング・ポイントF1チームは、2020年F1マシン『RP20』を発表。主要スポンサーであるヨーロッパの大手浄水器総合メーカー『BWT』の本拠地オーストリア・モンゼーで発表イベントを開催する。2020年のF1プレシーズンテストの初日となる2月19日(水)にはアルファロメオ・レーシングがバルセロナのカタロニア・サーキットで新車『C39』をお披露目。アルファロメオ・レーシングは、2020年にロバート・クビサをリザーブドライバーに迎えるとともに、クビサの後援企業であるポーランドの石油会社PKNオーレンを共同タイトルスポンサーに迎えて、『アルファロメオ・レーシング・オーレン(Alfa Romeo Racing ORLEN)』として参戦する。現時点で新車発表スケジュールを発表しているのは上記の7チーム。だが、レッドブル・ホンダは2月12日(水)に『RB16』を発表すると予想されており、ハースF1チームとウィリアムズはアルファロメオ・レーシングと同じ2月19日のテスト初日にサーキットのガレージでを披露ことになるようだ。また、ウィリアムズは実車を披露する前に2020年ノカラーリングを公開すると報じられている。2020年 F1新車発表スケジュールフェラーリ:2月11日ルノー:2月12日マクラーレン:2月13日アルファタウリ:2月14日メルセデス:2月14日レーシングポイント:2月17日アルファロメオ:2月19日レッドブル・ホンダ:(2月12日)ハース:(2月19日)ウィリアムズ:(2月19日)2020年 F1プレシーズンテスト(カタロニア・サーキット)1回目:2月19日~21日2回目:2月26日~28日
全文を読む