F1は、2021年のF1マシンの方向性を示す3種類のコンセプトカーのデザインを公開した。F1は、2021年に大幅なレギュレーション変更を予定しており、今週末のF1シンガポールGPに先立ち、F1のスポーティングディレクターを務めるザク・ブラウンが未来のF1マシンの3つのコンセプトデザインの詳細を公開した。
3つのF1マシンのデザインコンセプトは、オーバーテイクを増加させてコース上のスペクタクルを改善させようという最近の動きに倣ってよりシンプルなフロントウイングとリアウイングを採用している。また、コックピット保護デバイスのヘイロー(Halo)もより見た目を良くするために改善が図られている。将来のF1マシンの設計のために技術チームを率いるザク・ブラウンは、より魅力的で、新しいエントラントの参入を目指しており、次世代のF1マシンのルックスは“驚異的”なものでなければならないと語る。「2021年F1マシンの調査を始めた際の主な目的はお互いに競い合えるクルマにすることだった」とザク・ブラウンは説明。「リサーチの早い段階で確立したのは、現在のマシンはお互いに追いかけることが非常に苦手ということだ」「クルマがお互いに1台分の車長の中に入ると、ダウンフォースの50%が失われる。それはかなりの量のパフォーマンスが失われるということだ。それで、我々はなぜそうなっているのか、どうすれば改善できるかを理解することにした。我々は約80%だと言えることを嬉しく思う」「時間が経つにつれて、もうひとつの主な目的は見た目の素晴らしいクルマを作ることになった。ビデオゲームで目にしているクルマよりも良いルックスのクルマにしたい。クルマを進化させる各段階で、クルマがどのような見た目になるかを感じるためのグラフィック表現を生み出すことに取り組んだ」「この開発は目標を達成することが重要であり、開発をコントロールするものではない。だが、我々がクルマを進化させる際に見た目の良いクルマにならないのはなぜだろう? 我々は刺激的なクルマが欲しい。F1はモータースポーツの頂点であり、クルマの見た目はセンセーショナルなものでなければならない」デザインの開発とリサーチは継続して行われ、F1は、今年末までに具体的なフレームワークを提示することを目標にしており、それまでにさらにデザインは洗練させていくという。
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