最近のF1レースで多くのドライバーがバックミラーの限られた視界に不満を述べていることを受け、FIA(国際自動車連盟)は、バックミラーのデザインと安全性への影響についてF1チームと2週間後のハンガリーGPで議論する。FIAは、中国GP後にコックピット保護デバイスのヘイローにバックミラーを装着できるようレギュレーションを調整。F1スペインGPからフェラーリが“ヘイローミラー”を導入した。
しかし、F1オーストリアGPの予選でカルロス・サインツとセバスチャン・ベッテルとのインシデントがバックミラーの視界が影響して事を受け、FIAは視界と安全性に焦点を置いている。今週初め、FIAはシンガポールから新しい規則が実施されることをF1チームに伝えている。FIAの技術代表ニコラス・トンバジスによると、今年のサイドポッドとリアウイングのデザインが、オライバーの後方視界を妨げているケースが何度かあったとし、それは2018年F1マシンが高いレーキ角をつけていることも一因だとしてる。F1のミラーの新しい義務的な配置位置は、ミラサポートが空力効果をもたらす構造として考慮されているかどうかを見直すことになる。今シーズン、フェラーリがスペインGPで導入したヘイローミラーは、あまりに多くの空力ゲインをもたらそうとしているとして、ミラーサポートの改良を求められている。フェラーリは次戦モナコGPから構造を変更して正式に承認を受けている。また、F1オーストリアGPでは、メルセデスがバックミラーから伸びたステーがサイドポッドのボディワークと統合された新たな構造を採用している。