ピレリは、2015年のF1マシンは昨年より1周につき、3秒ほど速くなり、V8時代のペースに戻るだろうと考えている。V6ターボの初年度となった2014年は、予選でもレースでもベンチマークタイムが前年までのV8時代に及ばず、マシンが遅すぎるという不満がしばしば耳にされた。
しかし、シーズンを通してマシンのペースは大幅に改善。その開発曲線は2015年も続くとみられている。ピレリのモータースポーツダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、プレシーズンテストから序盤のフライアウェイ戦にかけて劇的なスピードアップが見られるだろうと述べた。 「我々の初期データは、大きな伸びを指し示している」とポール・ヘンベリーは述べた。「F1チームは冬の間に改良の機会を与えられており、特にパワートレインの領域は大きい。メルボルンか、遅くても中国までには昨年と比べてかなり大きな伸びが見られるだろう」 ポール・ヘンベリーは、3秒のタイムアップを予測。その改善が実現すれば、V6マシンはV8マシンと十分に肩を並べる。「常に流動的なターゲットを追っているのはわかっている。だいたいの予想としては、昨シーズンと比較して1周につき2〜3秒のタイムアップというところだろう。それは非常に大きな違いだ。それが意味するところは何かというと、コンサバティブな選択だった我々の昨年のタイヤが、今年はかなりアグレッシブなものになり得るということだ」