毎年話題に上るF1カスタマー問題だが、先週末のモナコでは、レッドブル、フェラーリ、そしてメルセデスの各チーム代表がカスターマーを指示する姿勢をみせた。フェラーリは常にカスタマーカーの復活に賛成の立場を示してきたが、新たにチーム代表に就任したマルコ・マティアッチもカスタマーカーを指示している。
「我々はカスタマーカーを強く信じている。おからくトップチームの予算よりも高価ではないエントリーレベルを保証する方法があるとすれば、それはカスタマーカーだ。より多くの指示を得るためにはおそらくカスタマーカーについての異なる支持を統合することがもう一つの道であるはあると思うが、我々はそれを信じている」マルコ・マティアッチは、カスタマーカーは新チームが「知識を増やし、競争的になる2〜3年の経験を得る可能性がある」とし、「前進するための実用的で実益政策だ」と述べた。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもそれに同意する。「F1に参入する新チームを奨励するために、1年落ちの車は、おそらく最も安く、F1に参入するチームにとって最もコスト高価のある方法だ。設計部門やR&D部門、製造への投資、クラッシュテストプロセスをしなくてもいい。彼らはインフラを整えるつつ、レースチームに集中できる」「小規模チーム、そしてF1に参入する新チームを助ける論理的な方法であると考える人もいるだろう」メルセデスのトト・ヴォルフは、カスタマーカー、もしくはサードカーが“十分なクルマによる競争的なフィールドを保証する”ことを条件にそのアイデアに賛成を示している。「グリッドに並ぶクルマの数が危機的なレベルにまで落ちるという状況に陥った場合、危機的なれバルが20台もしくは18台であるかに関わらず、対策を講じる必要があると思う。それがサードカー、カスタマーカーに関わらずね」2015年にむけてF1グリッドを確保しているチーム・ハースが、来年グリッドに並ぶためにカスタマーカーの供給の可能性についてフェラーリと交渉していることは公然の秘密となっている。そのオプションがない場合、ハースは2016年までデビューを延期する可能性もある。