先週のバーレーンテストでレース距離を走破したニコ・ロズベルグとジェンソン・バトンは、各チームにとって燃料消費が新たな挑戦になるだろうと考えている。V6ターボエンジンと進歩したエネルギー回生システムを組み回せたパワーユニットは、V8エンジンと比較してより燃費が良くなっているが、今年は昨年に比べて約35%燃料が削減され、レース毎に100リッターとなった。
ニコ・ロズベルグは「バーレーンは一番厳しいサーキットなので、今日は100リッターでレースの最後までいくのはきつかった」とコメント。「メルボルンではこれが大きなチャレンジになりそうだし、燃料消費を安定させながらレースの最初から最後まで確実に最速であり続けることを念頭に取り組んだ部分でもある」ジェンソン・バトンは「グランプリ距離を走ったけど、テストでは本当にゆっくり走るだけなので、比較的簡単だ。誰もがトリッキーに感じるだろうし、全員がかなりの微調整を必要としている。ほとんどの人たちにとってレース距離を走らせようとすることが最大の問題になると思うね!」と述べた。また、ニコ・ロズベルグはレースを通して設定されたスピードで走るというような簡単な話ではないと指摘する。「ダッシュボードで燃料消費を確認はできても、クルマが重いときにはサーキットを走らせるのにより燃料が必要になる。たとえ、それがレース終盤に軽いクルマを運転しているときより遅かったとしてもね」「必ずしも最初から最後まで一定の消費量である必要はないし、そのときどきで異なる。とても複雑だし、エンジニアからかなりの助けとアドバイスが必要になるだろう」ジェンソン・バトンは、燃料が少なくなるので、タイヤの負担は予選とレースの間で顕著だった昨年とは異なるものになるとし、新しいチャレンジになると述べた。「去年のタイヤは150kgの燃料で苦しんでいたので、レースでとても遅かった。今は100kgしか積まないので、レースコンディションになったときの違いは小さい」「ストレートでかなり遅いし、エンジンはいろいろと異なることしている。レースの1周ごとに何か違うことをしている」「ドライバーにとっては理解するのが難しい。前のラップでブレーキ時に感じていたことが、次の周では全然変わってしまう。ブレーキングポイントはすごくトリッキーだし、そこがレースで一番不気味な部分だと思う」