メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、エステバン・オコンが今月後半にマノーでF1レースデビューを飾るという発表を喜んでいると述べた。マノーは10日(火)、資金が不足していたリオ・ハリアントに代えて、F1ベルギーGPからエステバン・オコンを起用することを発表した。メルセデスはマノーにパワーユニットを供給している。
「今年、我々が目にしたように、適切な状況にあれば、マノー・レーシングのクルマはポイントを獲得する実力がある」とトト・ヴォルフはコメント。「マノーは若手ドライバーがF1で最初の経験を積むには本当に適切な環境だ。上昇傾向にあるプロフェッショナルな小さなチームであり、ドライバーがリアルな違いを生み出せる場所だ」「エステバンは、シルバーストンテストでワークスメルセデスで素晴らしい仕事をしていたし、我々は彼がF1レース環境で第一歩を踏み出すことに興奮している」エステバン・オコンは、メルセデスのジュニアプログラムのメンバーだが、今シーズンはルノーに“レンタル”移籍され、テスト兼開発ドライバーを務めてきた。バルセロナ、シルバーストン、ハンガロリンク、ホッケンハイムでは金曜フリー走行でルノーのF1マシンを走らせている。ルノーは、エステバン・オコンのマノーへの昇進によって代わりのテストドライバーを探さなければならなくなったが、マネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールも、エステバン・オコンのF1デビューを嬉しく思っていると語る。「シーズン残り9戦でエステバンがマノーに加わることは、ルノー・スポーツF1チームとメルセデス・ベンツという2チームの数年間における素晴らしい関係は示すものだ」とシリル・アビテブールはコメント。「若く、安定性があり、非常にプロフェッショナルなチームでマイレージを稼ぎ、レース経験を積むことは、エステバンにとって素晴らしい機会だ」「エステバンは非常に評価が高く、速いチームメイトと対決することになる。それによって我々は代表的な環境で彼を評価することができる。この経験が彼にとって、そして、近い将来のルノーにとって素晴らしい利益となることを願っている」関連:マノー、リオ・ハリアントに代えてエステバン・オコンを起用