バーニー・エクレストンは、女性F1ドライバーが世間で真剣に受け止められることはないだろうと発言して物議を醸している。バーニー・エクレストンは、ロンドンで開かれた広告会議でF1における女性の活躍について「身体能力の面で女性がF1マシンを速くドライブできるかどうかは疑問だし、まず相手にされないだろう」とコメント。同時にロシアのウラジーミル・プーチン大統領がヨーロッパを統べるべきとの持論も繰り返していた。
F1で予選に臨んだ女性ドライバーは1992年のジョバンナ・アマティが最後だが、レラ・ロンバルディがレースに出てからとなるとすでに40年が経過している。近年ではスージー・ヴォルフが金曜日のフリー走行やテストでウィリアムズをドライブしたが、彼女は現役を引退している。バーニー・エクレストンは、女性ドライバーに対して問題発言をする一方で、今後F1の運営側には女性が増えていくと考えており、彼女たちは“有能”で“エゴが強くない”と評価している。現在、F1チームの運営では、ザウバーのモニーシャ・カルテンボーン代表と、父のチームの日常業務を請け負っているクレア・ウィリアムズ副代表だと2人の女性が活躍している。