財政面で苦しむF1チームは、生き残りを可能にするために、商業権所有者らからの基本的な支払いの拡大する契約の成立に希望をつないでいる。F1アメリカGPの週末、フォース・インディア、ロータス、ザウバーは、彼らの財政的な苦境を訴え、自分たちの言い分を伝えるためにボイコットの可能性さえ示唆していた。
彼らの不満は、商業権所有者からの賞金の配分がビッグチームに偏っていることにある。しかし、ロータスのオーナーを務めるジェラルド・ロペスは、バーニー・エクレストンとF1の株主であるCVCキャピタルが、小規模チームが十分に機能する予算を組むことを可能にする契約を結ぶことができると確信している。「今後、この問題を解決していくための道があると心から思っている。ブラジル前に提案に至るかもしれない。その場合、スポーツにダメージを与えかねないドラスティックなことをする必要はないと考えている」「様々な形がある。だが、いわゆる小規模チーム、ある私の同僚はコンストラクターに対し、レーサーと呼んでいる。私はそれが真実を指していると思い気に入っているのだが、彼はその定義についてとても興味深い話をしている」「彼が言うには、コンストラクターチームは、勝者が一人しかいないため、負けるために多くの資金を失うが、レーサーチームは常に同じ金額をパフォーマンスに費やしているという」「我々はパフォーマンスに苦戦しているが、マクラーレンとフェラーリの前でフィニッシュしており、このシステムには3億や4億はいらないことが証明された」「私はCVCとバーニーがこれを検討していることを知っている。しかし、それは小規模チーム、つまりレーサーに与えられる基本的な支払いになりそうだ。それは本質的に、通常の予算でほぼ終えられるようにするものだ」だが、現行の契約では追加の支払いを受ける権利があるビッグチームは、払うことに気乗りではない。しかし、ジェラルド・ロペスは、それでもすべての陣営が満足するような契約は可能だと考える。「正直に言えば、まったく複雑なことではない。ちょっとした善意が必要なだけだ。全体的な量を話し合うのであり、その半分や、3分の1といった話ではない」「チームの数によって分ければ、とたんにそれほど莫大ではなくなる。今後数日で提案を形作る道がある」ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、小規模チームが向き合っている困難を考えれば、この契約がフェアな解決策だと述べた。「お互いに話し合っている我々3チームは、それに合意しています。ここには不合理な要求をしている者はいません」とコメント。「私たちは時代が変わったということを認識する必要があります。F1エントリーのレベルが変わったのです。かつて、そのシステムには理由がありましたが、今は状況が大きく変わり、それについて再考を迫られています」「私たちは全員、あまりに多くの投資を行っており、失敗は許されません。週末に大勢の人たちが集まり、サーキットからサーキットへとレースをしていた時代ははるか昔なのです」また、モニーシャ・カルテンボーンは、話し合っている金額は、生き残りのための最低限に過ぎず、それに加えてさらなる資金を得るために懸命に働き続ける必要があることを強調した。「私たち3チームが話し合っている数字は妥当なレベルであり、私たちがこのスポーツでそれなりにきちんとしていられる金額です。全員が言っているように、あとは私たち次第です」とモニーシャ・カルテンボーンはコメント。「夢のようなソリューションを要求しているのではなく、快適でぜいたくな暮らしをしようというのではなりません。私たち全員が、このスポーツ自身が生み出す収入からそれなりの運営が許されるべきだと言っています。毎月、毎年、やりくりするために苦しんだりしないようにです」