先週、ドイツ・ミュンヘンで贈賄容疑についての刑事裁判が始まったバーニー・エクレストンだが、裁判が進むとともに新しい事実が明るみになっている。Telegraph は、バーニー・エクレストンの裁判で、元妻であるスラビカと離婚して以来、スラビカがバーニー・エクレストンに対し毎年1億ドル(約100億円)という金額を払い続けていることが明らかになったと報道。
起訴状には「離婚命令以降の支払期限がどうなっているかは不明」と記されている。バーニー・エクレストンにどれだけの収入があるのかはさておき、このニュースは、バーニー・エクレストンがイギリスの税務当局と“秘密”の取引をしたとの推測を呼んでいる。これまでバーニー・エクレストンは、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーに4,400万ドル(約45億円)を支払ったのは、F1の株式売買に関してではなく、自身の税金問題についてイギリスの税務当局に事実を明らかにすると脅迫されたためだと主張している。これは、バーニー・エクレストンにはイギリスの税法上、何らかの違法行為をしていたとの推測を呼んでいる。BBCの時事番組Panoramaは、イギリスの歳入税関庁である“HMレベニュー&カスタムズ”が、バーニー・エクレストンが1,700万ドル(約17億4,000万円)の和解金を支払ったことで、同庁がこれまで長期にわたって続けてきた税金問題に関する調査を打ち切ったと報じている。バーニー・エクレストンはこの件に関し「ハゲワシが頭上を飛び回っているように感じる」と Times にコメント。「だが、彼らにとっては厄介なのは、ハゲワシは普通死体に群がるものだが、私はピンピンしている」また、バーニー・エクレストンは、自らのイギリスにおける税問題に関してもやましいことは何もないと主張した。「どこでも好きなところで仕事をすることもできた。モナコやスイスにいくこともできただろうし、それでも十分にうまくF1を運営してこられたはずだ。やましいことなどない」
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