角田裕毅(RB)は、2024年F1オランダGPの決勝レースを周回遅れの17位で終えた。11番グリッドの角田裕毅は、スタートタイヤで瞬発力のあるソフト(C3)を選択した3台のうちの1台だった。ピレリも戦略予想でソフトスタートを推していたが、ピットレーンからハードを選択したケビン・マグヌッセンを除いて16台がミディアムを選択した。
さらに角田裕毅はスタートで出遅れ、最も重要なオープニングラップで2つ順位を落としたことでその選択は水の泡となる。決してソフトスタートは完全な間違いとは言えず、13番グリッドのルイス・ハミルトン(メルセデス)はソフトでの第1スティントを25周まで引っ張り、最終的に8位でフィニッシュしている。第1スティントでミディアム勢の後ろに引っかかってしまった角田裕毅は、14周でソフトを捨ててミディアムに交換する。だが、ほぼ最後尾でピットアウトした角田裕毅は、風に敏感なRBにも苦戦してペースが上がらず、ミディアムをわずか18周で捨て、ハードに交換する。最終スティントのハードで他のマシンに対して数周のオフセットを築くことができた角田裕毅だが、マシンにペースはなく、前日にクラッシュを喫してマシンを大破させ、予選を走らなかったウィリアムズのローガン・サージェントを抜くことができず、ケビン・マグヌッセンに対して防戦一方の展開に。最終的にマグヌッセン、そして、最も遅いマシンであるザウバーの2台を上回っただけで、スタートポジションから順位を6つ落とし(全ドライバー中で最多のダウン)、周回遅れの17位でレースを終えた。チームメイトのダニエル・リカルドは、ミディアム(30周)-ハード(42周)の1ストップ戦略で14番グリッドから12位に順位を上げてフィニッシュしており、RBのマシンでは正攻法のミディアムスタートの1ストップの方が正解だったことが示された。2024年 F1オランダGP 決勝 結果1.ランド・ノリス(マクラーレン)2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)3.シャルル・ルクレール(フェラーリ)4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)5.カルロス・サインツJr.(フェラーリ)6.セルジオ・ペレス(レッドブル)7.ジョージ・ラッセル(メルセデス)8.ルイス・ハミルトン(メルセデス)9.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)11.ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)12.ダニエル・リカルド(RB)13.ランス・ストロール(アストンマーティン)14.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)15.エステバン・オコン(アルピーヌ)16.ローガン・サージェント(ウィリアムズ)17.角田裕毅(RB)18.ケビン・マグヌッセン(ハース)19.バルテリ・ボッタス(ザウバー)DNF.周冠宇(ザウバー)
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