元アウディモータースポーツの責任者ヴォルフガング・ウルリッヒは、メルセデスのDTM撤退によって日本のSUPER Tとさらに密接な提携を可能になると語る。ドイツツーリングカー選手権(DTM)は、クラス1レギュレーションへの共同契約の一環として2017年からSUPER GTと同じ2リッター 直列4気筒ターボエンジンへの切り替えを検討していた。
しかし、その動きはコスト面でメルセデスが阻止したと理解されており、DTMは4リッター V8エンジンを継続することを余儀なくされた。しかし、メルセデスは2018年シーズン限りでDTMを撤退し、フォーミュラEへと転向する。それにより、早ければ2019年からアウディとBMWがSUPER GTのマニュファクチャラーと同じスペックのエンジンを搭載するための道が開けるとヴォルフガング・ウルリッヒは Autosport に語った。SUPER GTとDTMとの当初の会議にアウディを代表して出席していたヴォルフガング・ウルリッヒは「日本とドイツではクルマに共通のモノコック、共有のパーツを使用しており、毎年、我々は統一ルールへと向かっている」とコメント。「過去2年間の分離点は主にエンジンだったが、それはドイツのメーカーのひとつ(メルセデス)が4気筒に移行することを望まなかったためだ。全体的に我々は日本の人々と一緒に進みたかった」「ドイツのひとつのメーカーが望んでいないという理由だけで、我々はV8を継続した。そして、今、彼らは離れることになっている。それほど素晴らしいことではないが、それが起こったことだ」「現在、我々全員が2019年に4気筒エンジンを搭載する準備を進めているし、非常に近づいている」ヴォルフガング・ウルリッヒは、アウディは2019年エンジンの灰勝において先進段階にあり、すでにダイナモで走らせていると付け加えた。「我々は半年以上前から4気筒エンジンを稼働させている。BMWもエンジン開発に取り組んでいる。だから、2019年エンジンと言う点ではかなり等しいと思う」2016年末でアウディの責任者の役割を辞任したヴォルフガング・ウルリッヒは、メルセデスの撤退がDTMの未来に脅威をもたらすとの見方を否定。代わりに他のメーカーが参入してくることを確信していると述べた。「他のメーカーが興味を持っているので問題にはならないだろう。それに、GT500のようなチャンピオンシップと同じルールブックがあることはここでも役に立つ。新たに誰かが参入するかもしれないし、両方のチャンピオンシップへの参入を望む人がいれば、さらに効率的だ」
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