F1ドライバーたちは、イギリスGPがセーフティカー先導のまま終了した一件について、ベルギーGP開幕前に行われるドライバーズブリーフィングでFIAと話し合う予定だ。アルピーヌのピエール・ガスリーが明らかにした。イギリスGPでは終盤にマックス・フェルスタッペンがクラッシュし、セーフティカーが導入された。その後、システム上に一度は「セーフティカーはこの周に入る」と表示されたものの、レースは再開されず、予定されていた52周をセーフティカー先導のまま終えた。
ガスリーがフィニッシュ直後に皮肉な拍手ガスリーはシルバーストンのフィニッシュラインを通過する際、コクピット内で皮肉を込めるように拍手を送った。10位でレースを終えたガスリーだけでなく、複数のドライバーが競争のないまま決着した結末に不満を示していた。スタンドの観客からもブーイングが起こり、パドック内からも厳しい意見が上がった。レースはフェラーリのシャルル・ルクレールが優勝し、ジョージ・ラッセルが2位、ルイス・ハミルトンが3位に入った。しかし、その結果以上に、レース終了までの手順が大きな議論を呼ぶことになった。誤表示で一時はレース再開への期待FIAはレース後、「Safety Car In This Lap」というメッセージが表示されたのはソフトウェアエラーによるものだったと説明した。この表示によって、セーフティカーがピットレーンに戻り、残りの周回でレースが再開される可能性があるように見えた。しかし、メッセージはその後に訂正され、実際にはセーフティカー先導のままチェッカーフラッグが振られた。FIAのセーフティカー規則である第B5.13.5条では、周回遅れのマシンが隊列を追い越して同一周回に戻る手続きが行われた後、少なくとも1周を完了する必要がある。イギリスGPでは、その1周が予定された52周目と重なった。このため、現行規則上はチェッカーフラッグまでにレースを再開する機会がなかった。「SCの後ろで終わるのは誰にとっても良くない」ガスリーは、自身の反応について尋ねられると、当時はすべての情報を把握していなかったと説明した。「僕はレーサーですし、可能な限り、セーフティカーの後ろでレースが終わることは、コース上にいる人にとっても、外にいる人にとっても決して良いことではないと思っています」「だから、あの状況には少しフラストレーションを感じていました。その時点では、僕もすべての情報を持っていたわけではありません。その後、なぜあのような展開になったのかは理解しました」規則上の理由には理解を示した一方で、今後も同様の形でレースが終了することは避けるべきだと訴えた。「でも、今後はあのような形でレースが事実上セーフティカーの後ろで終わる状況にならないことが理想だという点では、全員が同意していると思います」「僕たちにとっても、メディアのみなさんにとっても、良い見え方ではないと思います」ベルギーGP前にFIAと意見交換ガスリーによると、ドライバーたちはベルギーGPを前に行われるドライバーズブリーフィングで、イギリスGP終盤の対応についてFIAと協議する予定だ。今回の問題は、FIAが規則を誤って適用したというよりも、誤ったメッセージが表示されたことでレース再開への期待が生まれたことや、現行の手順では終盤のレース再開が難しいことにある。安全確保を最優先しながらも、セーフティカー先導での終了を可能な限り避けるため、終盤の運用や手続きに改善の余地があるかが議論の焦点となる。イギリスGPでは規則上、レースを再開することはできなかったが、誤表示によって混乱と不満が拡大した。ドライバー側はFIAの対応理由を理解しながらも、今後は同様の形でレースが終わらない仕組みを求めていくことになる。