2026年F1バルセロナ・カタルーニャGPのフリー走行1回目(FP1)で印象的な走りを見せたアルピーヌのリザーブドライバー、ポール・アロンについて、元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤが高く評価した。アロンはバルセロナでアウディからニコ・ヒュルケンベルグに代わって走行。すでにスカイスポーツF1の解説者マーティン・ブランドルが「なぜ彼がF1のシートを得られていないのか理解できない」と絶賛していたが、モントーヤも同様の見解を示した。
ブランドルとモントーヤが一致した評価2026年スペインGPのFP1では7人の若手ドライバーが走行機会を得た。その中でもアロンのパフォーマンスはパドック関係者の注目を集めた。ブランドルは放送中に次のように語っていた。「ポール・アロンは本当に素晴らしかった。なぜ彼がF1でチャンスを得ていないのか理解できない」この評価に対し、モントーヤも自身のポッドキャスト『MontoyAS』で同調した。「ポール・アロンは、現在F1で走っている多くのドライバーよりもF1にふさわしい存在だと思う」「彼はF2で、ガブリエル・ボルトレトより劣るマシンに乗りながらシーズンを通して戦い続け、あと一歩でタイトル獲得というところまでいった」「彼はいまもチャンスが巡ってくるのを待っている状態だ」F2で示した実力アロンは2024年のFIA F2選手権でタイトル争いを演じたドライバーの一人だ。最終的に王者となったボルトレトと激しく争いながらも、限られた戦力の中で高い競争力を発揮。その実績から将来的なF1昇格候補として高く評価されてきた。2025年末にアルピーヌのリザーブドライバーへ就任すると、2026年には複数のFP1セッションやテストプログラムに参加。今回のアウディでの走行でも好印象を残している。モントーヤが指摘する最大の障壁一方でモントーヤは、アロンがフルタイムシートを獲得できていない理由は実力ではなく資金面にあると考えている。「ポール・アロンがF1でレースをしていない理由は、1500万ドルや2000万ドル、あるいはユーロを持ち込めないからだ」さらにモントーヤは、資金を持ちながらもシートを獲得できていないドライバーの存在にも言及した。「私は1600万ドルを持っていてもシートを得られていない優秀なドライバーを知っている」「一方で2500万ドルを持っていても、そこまで優秀ではなくシートを得られていないドライバーもいる」「それがF1の現実だ。F1は一度入ってしまえば素晴らしい世界だが、そこにたどり着くまでには様々な条件が噛み合わなければならない」実力だけでは決まらないF1のシート争い現在のF1グリッドは22席しかなく、F2や各チームの育成プログラムにはF1レベルと評価される若手が数多く存在する。アロンはその代表例の一人とみられており、ブランドルやモントーヤといった元F1関係者から高い評価を受けながらも、依然としてフルタイム参戦の機会を待つ立場にある。アルピーヌではフランコ・コラピントがシートを確保しつつあり、アロンにとってはアウディをはじめとする他チームでのチャンスが今後の鍵となりそうだ。