1982年のF1ワールドチャンピオンであるケケ・ロズベルグが、深刻な健康問題に直面していることを明かした。長引く新型コロナウイルスの後遺症(ロング・コビッド)に加え、視力の低下にも悩まされているという。ウィリアムズからF1タイトルを獲得した76歳のロズベルグは、ここ数年グランプリに姿を見せていないが、F1のパドックから離れたのは、息子ニコ・ロズベルグが2010年にメルセデスに加入した直後のことだった。
フィンランドのメディア「APU」との稀なインタビューで、彼はなぜ公の場から姿を消したのか、その理由を語った。「もう続けられなかった。すべてを完全に断ち切って、世捨て人のような生活を始めた」とロズベルグは述べた。その後、息子ニコ・ロズベルグは2016年の激闘の末、ルイス・ハミルトンを破ってF1チャンピオンに輝いた。自らも5度のグランプリ優勝とF1タイトルを経験したケケ・ロズベルグだが、今でも最も誇りに思っているのは息子の達成だという。「間違いなくニコの世界選手権タイトルだ」と質問に答えた。「家族の歴史という観点でも、あれは大きな節目だった」しかし、2020年のパンデミック以降、ロズベルグの孤独な生活はさらに困難なものになった。新型コロナの後遺症は今なお彼の生活に深刻な影響を及ぼしている。「ロング・コビッドについての理解は、今もほとんど進んでいない」と彼は語った。「非常に多くの人々が、その影響に苦しんでいる」「私にとっても、それは二次的な疾患だ――孤独によって悪化してしまった。ほとんどエネルギーが残っていない。以前は、やるべきことのリストがあった。今もリストはあるが、もう実現できないことばかりが並んでいる」最近では、視力の低下を主な理由として専門医に相談するようになったとも明かした。
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