2020年のF1世界選手権 第6戦 F1スペインGPの決勝で11位~DNSだったドライバーのコメント。オーバーテイクの難しいカタルニア・サーキットでは、中団勢では異なる戦略で勝負をするマシンが多かった。ルノーは2台揃ってノーポイントなのは今シーズン初。リタイアはシャルル・ルクレール(フェラーリ)1台だけだった。
11位:ダニエル・リカルド(ルノー)「今日はタフなレースだったし、僕たちが望んでいた結果ではなかった。これまでのレースでは少なくとも1台はポイント圏内に入っていたので、それがないのは今回が初めてだ。かなり難しいレースだったし、1ストップで走りきるのも難しかった。ここ2戦はいいレースをしていたので、それ以上のことを期待していただけに今回はちょっと残念だ。難しい週末になるとは思っていなかったけど、とてもタイトなレースだった。予選でも決勝でもトップ10に近づいていたので、そのコンマ数秒をどこで失ったのかを確認して次のレースに臨みたい」 12位:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)「今日はフラストレーションの溜まる展開で、満足いくレースとは言えない。いつもの決勝で感じるようなマシンの感触のよさが、今日はなかった。詳細を確認して、なぜそうだったのかを理解する必要があるけど、タイヤの使い方も適切ではなかったかもしれない。スタートはよく、フェラーリ勢やリカルド(ルノー)といいバトルができたので、今日はそこからさらに上に行っていいポジションでフィニッシュできると思っていた。今週末でいくつか学んだことがあるので、次のレースではもっとうまくやれるはずだ」13位:エステバン・オコン(ルノー)「今日はこれ以上のことはできなかった。チームとして、今週末はペースをつかむのに苦労した。マシンは望んだように動いてくれなかったし、グリップもバランスも不足していた。レースウイークの序盤から、マシンがシルバーストーンのときのような挙動をしていないと感じていたので、そのエリアでまだまだやるべきことがある。1週間のオフを利用して分析し、より強くなって戻ってくる。今日はコース上で何度か楽しいバトルができたし、何度かオーバーテイクもできたのがポジティブだった」 14位:キミ・ライコネン(アルファロメオ)「最終スティントのソフトタイヤでは、マシンのペースは本当によかった。とてもうまく機能したので、あと1セット残っていればよかったんだけどね。残念ながら、そんなタイヤセットはなかった。もう少し上位になれたと感じているので最終結果には少しがっかりしている。全体的には、今週は少し良くなっていたと思う。マシンパフォーマンスを最大化するためにも新しいことに挑戦し続けて、スピードを見つけなければならない。この方向で改善を続ける必要がある」 15位:ケビン・マグヌッセン(ハース)「今日はできることをすべてやったと思う。とにかくペースが足りなかったと思う。もちろん、そしては非常に重要なことだ。レースを走ることや戦略については、レース前に必要と判断したすべてのことを実行した。1ストップを実現させ、良いスタートを決めて、必要な時にオーバーテイクし、マシンのバランスを整えて、チームとのすべてのコミュニケーションがうまくいった。良いレースだと感じていたけど、結果だけが良くなかった。ペースの問題だと思う。それ以外はできる限りのベストを尽くした」16位:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)「今日はポジティブな面がいくつかあった。最終的には難しいレースだったけど、後方スタートにしてはこの日曜日はできることをすべて達成したと思う。チャンピオンシップで直接のライバルより前でフィニッシュして、特にソフトを履いた最終スティントでは良いペースを発揮できた。もちろん、まだまだやるべき仕事はたくさんあるけど、今日はいくつか励みになるものがあった」 17位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)「レースは予想以上に良かった。スタートがうまくいって、何人かのドライバーをオーバーテイクできた。それからはずっとバトルに費やした。コース上でなんとかロマン(グロージャン)を追い越せたは良かったし、その後はキミ(ライコネン)といいバトルをした。メインのライバルたちとは別の戦略を採ったけど、それが成果を挙げることはなかった。でも、自分たちの位置を考えばそうせざるを得なかった。ポジティブな収穫があったのは間違いないし、今日の午後は比較的満足している」 18位:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)「かなりトリッキーだった。スタートは良かったが、オープニングラップで苦戦してした。最初の5~6周は自信がなく、そのせいで最初のスティントで僕のレースは台無しになってしまった。他の戦略を試したけど、結局うまくいかなかった。第2スティント、第3スティントのペースは比較的悪くなかったけど、オープニングスティントの後ではこれが精いっぱいだったと思う」19位:ロマン・グロージャン(ハース)「1周目から最後のラップまで良くなかった。マシンは手に負えなかった。金曜日以降に何が起きたのかまったく理解できない。金曜日はロングランもショートランもすべてで速くて競争力があり、すべてコントロールできていた。なぜあんなに良かったのか、そして、残りの週末について理由は説明できない。今日は面白くなかった。厳しい一日だった」 DNF:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「今日のレースを完走できなかったのは残念だ。6位あたり、あるいはもっと上位でフィニッシュできる可能性があったと思う。ソフトではとても競争力があり、ミディアムでも速かったけど、トラックのせいでそれを十分示すことができなかった。1ストップの予定でかなりうまくいっていた。不運にもレース中盤に問題が発生した。突然スクリーンとエンジンが切れ、リアホイールがロックした。まだ何が起きたかわからないので原因を調査している。最終的にマシンは再始動したけど、レースを続けるには遅すぎた。シートベルトを外してしまったので、ピットに戻らざるを得なかった。今年は去年よりもやや厳しいけど、チームのためにできるだけ良い結果を出そうというモチベーションがある。それを達成するために頑張り続けるつもりだ」