2019年のF1世界選手権 第17戦 日本GPの決勝レースが10月13日(日)に鈴鹿サーキットで行われた。史上最強レベルの台風19号の接近に伴い、FIA(国際自動車連盟)と関係各所は土曜日に予定されていた全てのセッションの中止を決定。F1日本GPは、予選と決勝を行うワンデー開催となった。
優勝はメルセデスのバルテリ・ボッタス。また、ルイス・ハミルトンが3位+ファステストラップを獲得したことで、メルセデスはコンストラクターズタイトルを獲得。また、ドライバーズタイトルも二人のドライバーに絞られ、メルセデスの前人未到のダブルタイトル6連覇が確定した。優勝:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「ダブルタイトル6連覇確定。レーストラックとファクトリーにいるチームメンバーのひとりひとりが、この偉業を本当に誇りに思うだろう! 全員に心から感謝したい。このような偉業を達成したとはまだ実感がわかないけど、僕たちはF1で歴史を作っている。これまでのところ本当によいシーズンを過ごしてきたし、特にシーズン序盤はチャンスを最大限に生かすことができた。今まで誰も成しえなかったことを達成したと考えれば驚くべきことだ。僕たち全員になんて素晴らしい日だ! 今日の素晴らしいスタートを切ることができた。僕のキャリアの中でも最高のひとつであり、最初からリードするができた。僕たちのマシンはレースでは速いと予想していたが、このトラックはオーバーテイクが難しいので、スタートで先頭に立たなければならないことはわかっていた。それがうまくいってとても嬉しい。それ以降のレースは本当に楽しかった。マシンの感触はとても良かったし、アップグレードもしっかり機能した。鈴鹿は特に得意としているわけではないが、お気に入りのトラックだった。でも、このトラックがさらに好きになった。前回の優勝からかなり時間が経っていたので、優勝の間隔は久しぶりだった。コンストラクターズチャンピオンシップ優勝を決めたレースで勝てたことをとても嬉しく誇りに思う」2位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)「午前中はとてもよかったが、午後はチームとして達成した結果としてはあまりよくなかった。スタートは僕もシャルルもよくなかった。それがなければ、二人とも先頭争いをすることができたはずだ。今日は難しかった。正直、ライバルの方が速かった。バルテリは飛ぶようだった。スタートが悪かった。最初、少しクラッチが早すぎたので、もう一度やり直したことで勢いを失った。いつもの僕たちはスタートがとてもいいけど、今回は駄目だった。その後はライバルに比べてレース中のスピードがやや劣っていた。バルテリやルイスよりもタイヤを酷使してしまった。特にスティントの終わりには、パフォーマンスの落ち方が大きかったけど、ライバルはずっとペースを維持していた。終盤の僕の唯一の目標は、ルイスを抑えることだった。彼がストレートではオーバーテイクに苦労するとわかっていたので、ここぞというときにクリーンにコーナーを立ち上がろうと気をつけていた」3位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「チームのことを思うととても嬉しく思う。なんて素晴らしい結果だ! 6年連続ダブルタイトルは、長い時間と多くのハードワークが必要な偉業だ。チームの徹底的な強さと深さを示しているし、メルセデスの歴史の一部になれたことを心から誇りに思う。全ての努力にふさわしい成果だ。ブラックリー、ブリックスワース、シュトゥットガルトの全員の頑張りと献身に感謝したい。今日のバルテリは素晴らしい仕事をしたし、優勝にふさわしかった。おめでとう。今日はできることはすべてやった。おそらく1-2のチャンスがあったと思うので、デブリーフでもっとうまくやれたところを調べたい。これからのレースはとてもチャレンジングになると思う。フェラーリは依然として直線スピードのアドバンテージがあるので、予選で彼らより上位になるのはとても難しい。だから、レースで彼らに勝たなければならない。でも、観客にとっては本当にエキサイティングになると思う。今日はこの記念すべき業績を祝うつもりだ。でも、明日になればまたプッシュ始めていく。僕たちにはまだ勝たなければならいレースがある」4位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)「4位は僕のベストリザルトだし、今週末の僕は、このチームに来てから一番うまくいったのではないかと思う。FP1が始まってすぐにマシンのバランスがいいと感じた。鈴鹿のようなコースで自信を持って走るにはマシンバランスが重要だし、僕は初めてのコースなのでなおさらだった。レースではさらに上位を目指して、スタートもうまくいったと思うけど、ホイールスピンが多すぎて順位を落とし、マクラーレンの後方につけることになった。彼らをパスしてポジションを取り返そうとしている間にトップ集団との差が開いてしまった。5番手争いをしているときのランド(ノリス)とのバトルでは、彼がスペースを残してドアを開けてくれようとしたけど、少しタイトすぎた。その後、カルロス(サインツ)の前に出るためにアンダーカットする戦略はうまくいったけど、4番手に浮上したあとは単独走行になった。あとは、最後までタイヤマネージメントに気を付けながら走ることになったが、今日はマックスがリタイアしていたこともあり、チームのためにもポイントを獲得できてよかったと思うし、4位は今日なし得る最高の結果だった。まだ改善すべき点はあるけどが、今日のペースには満足しているし、この週末で僕たちは一歩前進できたと思います。ホンダのためにも、もう少しいい結果を目指していたし、惜しいところまではいけたと思うけど、わずかにペースが足りなかった。この課題にしっかりと取り組み、メキシコでは強さを取り戻せればと思っている」5位:カルロス・サインツ(マクラーレン)「全体的にとても良い一日だった。金曜日にミッドフィールドをリードした後、予選でもかなり強かった。僕たちはメインのライバルの前の7番手と8番手を確保した。レースではインサイド側で良いスタートを切り、ハミルトンとまたホイール・トゥ・ホイールの戦いができた。そこからはペースをコントロールして、長い第1スティントを走った。第2スティントはとても良いペースがあって特に強かったし、ルクレールを抑えて再び5位を獲得できた。今日は予選とレースの両方の結果にとても満足している。唯一マイナスな...
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