2018年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPのフリー走行が7月6日(金)にシルバーストン・サーキットで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップタイムを記録。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続いた。今年、シルバーストン・サーキットは再舗装されたが、路面がさらにバンピーになったと話題になっている。また、暑い気温とホームストレートからターン2まで続く3つ目のDRSゾーンが追加されたことも注目のポイントだ。
1番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日はほとんどの時間でデータを集めていたし、2回のセッションの時間も限られていたので、状況を判断するのは難しい。でも、重要なのは良い金曜日を過ごせたことだ。クルマに搭載したものはすべて機能しているように思う。バランスにもすぐに満足できたし、最初からよいリズムを掴むことができた。3つ目のDRSが大きな話題になっている。おそらくダウンフォースが少ない下位チームに比べると、ウィングを開くのは僕たちの方が簡単かもしれない。いずれにしろ、レースでどうなるか見てみるつもりだ。今日の違いの大部分は新しいアスファルトと、この素晴らしい英国の夏が原因だと思うね!」2番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「最高の雰囲気だ。天気もいいし、観衆も素晴らしかった。路面はこれまで最速だし、コプスとターン1は全開だし、ターン2ではDRSがある。常軌を逸しているよね。このトラックは速ければ速いほどいい。世界で最速のトラックだと思うし、走っていると戦闘機を運転しているように感じる。ただ、これまでで経験したなかで最もバンプのあるトラックでもある。ノルドシュライフ並み。今のスピードとGフォースを考えれば、今年最も体力的にきついレースになるだろう。今日はソフトとミディアムタイヤを使った。ソフトの方がミディアムより感触が良かったし、長く持つ。このトラックでタイヤにかかる力や負荷を考えればいい感じだ。今週末はかなり拮抗しているし、フェラーリは本当に速い。僕たちは本格的なバトルを繰り広げているし、それはファンにとって素晴らしいだろう。僕たちは好転できることを期待している」3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「トラックはこれまでの年と比べてかなり違う。新しい舗装はグリップ力は高いけど、同時にバンプが多い。幸い、パフォーマンス面で僕たちに影響はないみたいけどね。ターン9やターン13といった高速コーナーではちょっとトリッキーだ。でも、新舗装でグリップも上がっているので大きな問題ではない。今日はソフトタイヤをそれなりに機能させることができた。路面温度が50度を超えていたので、少しオーバーヒートを起こしていた。土曜日と日曜日も似たようなコンディションになると予想している。ハードタイヤの方はもっと頑丈な感じだ。少し遅いけど、長く持つ。フェラーリはとても競争力がある。明日はもう少しパフォーマンスを見つけられると思うけど、かなりの僅差になるだろう」4番手:キミ・ライコンネン (フェラーリ)「ごく普通の金曜日だった。いろいろなソリューションを試し、できるだけ多くを学ぼうとした。やるべきことはまだあるのは確かだだけど、これまでのところすべて順調だ。路面の再舗装のせいで、何ヶ所かは少しバンピーになったけど、トラックはどこでも常にガタガタして感じるものだ。ちょっと興味深い部分はあるけど、最終的にはこれまでよりも良くなったと思う。トラックには素晴らしい部分がたくさんあるし、新しい舗装のおかげでグリップが増加した。新しいDRSゾーンがオーバーテイクのチャンスを生み出すかどうかはわからない。それは自分のクルマにできること、あるいはできないこと次第だと思う。フリー走行中はウイングを閉めていた。開いておくのはあまりに厄介だと思ったし、実際にラップタイムには大きな差が出ない。明日僕たちに何ができるか見てみよう」5番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)「シルバーストンでは珍しくかなり暑かった。いつもは7月でもスキー用のジャケットを持ってくるんだけどね(笑)。今日はあまり速さがなかった。いくつか改善しようと思っているし、明日はもう少し近づけることを願っている。でも、今のところフェラーリとメルセデスはかなり強そうだし、近づくには相当大きなステップを果たさなければならない。僕たちはパワー面のロスがあるのは確かだし、いくつかのコーナーで少しゲインを得られても、そのゲインを失ってしまうし、むしろ失う方が多いくらいだ。やれることをやるつもりだけど、今の僕たちは彼らのペースに匹敵していない。このような特殊な暑いコンディションではできるだけタイヤを良いコンディションにキープしておくことが重要だし、ロングランでそれをしっかりやれれば、日曜日にレースに挑む時には僕たちに有利になるかもしれない。予選はそれほど期待できないと思うし、もし3列目で予選を終えられたら、タイヤを長く持たせる方法を理解する必要があると思う。それができれば日曜日にチャンスを手に入れられるはずだ。もうひとつは確かなのは、ターン1とターン2でずっとDRSをオープンにしているのは楽しいということだ」6番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン)「僕たちにとって間違いなくポジティブな金曜日だった。今後のための様々なアイテムを試したし、FP1はそのために走行時間を犠牲にした。2回目のセッションはクルマはうまく機能していたし、タイヤテストを行ったけど、明らかにクルマはフランスやオーストリアに似ている。この11日間で3回目のレースだし、パフォーマンスもパワーも過去数週間であまり変わらないはずだし、明日も中団グループはタイトになるだろう。0.2秒の違いが予選を完全に変えるだろうし、その違いでQ1敗退となるかもいないし、7番手になれるかもしれない。この数戦よりもQ3に近づけたらと思うけど、まだすべては明日を見てみければわからない。トラックのコンディションはいいし、良い状態だ。アスファルトは良くなっているし、バンピーさも減って、グリップが増している。3つ目のDRSゾーンが僕たちに戦うチャンスを与えてくれるかもしれない。天候も素晴らしいし、良いレースになるための材料は揃っていると思う」7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)「ク7ルマが思い通りではないところからスタートして、一日を通して改善していくというスタンダードな金曜日だった。いくらかポジティブな改善もできたし、ここでのクルマの状態にはかなり満足している。外はとても暑いし、それが新しい路面と組み合わさ...
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