2017年のF1世界選手権 第19戦 ブラジルグランプリの予選が11日(土)にインテルラゴス・サーキットで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が今季3回目となるポールポジションを獲得した。予選は波乱の幕開け。ポールポジションの最有力候補と目されていたルイス・ハミルトン(メルセデス)が、最初のアタックでスピンを喫してターン7のバリアにクラッシュ。タイムを記録することなく姿を消した。
ポールポジションを記録したのはチームメイトのバルテリ・ボッタス。ハミルトン不在の予選Q3で、雨が降り始めた難しいコンディションのなか、最後のアタックでコースレコードを更新する1分8秒332をマーク。今シーズン3回目、10戦ぶりのポールポジションを獲得した。2番手には0.038秒差でセバスチャン・ベッテル、3番手には0.216秒差でキミ・ライコネンとフェラーリ勢、4番手にはマックス・フェルスタッペン、5番手にはダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いた。ただし、ダニエル・リカルドはパワーユニット交換によって10グリッド降格ペナルティを受けるため、3列目にはセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が5番グリッド、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が6番グリッドに並ぶ。1番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「いつものブラジルのように予選はとても接戦だった。ポールポジションが欲しければ、Q3の最後の走行が重要になることはわかっていた。コーナー毎に自分が改善していると感じることができた。最後にすべてをまとめ上げることができたのはいい気分だ。ルイスがQ2とQ3にいないのはとても残念だった。チームのために結果を出せるかは僕にかかっていたし、それができてとても嬉しい。僕にはまだドライバーズ選手権で2位になるという明確な目標がある。良いも目標を持てば、自分を含め、チームの全員が頑張れる。明日はクリーンな良いレースをすることが重要だけど、簡単なことではないだろうし、フェラーリ勢もとても速い。インテルラゴスのターン1とターン2は常にトリッキーだけど、良いスタートを切って、何も問題が発生しないことを願っている。まだ3回目のポールポジションなので、明日はスタートラインからの眺めをとても楽しみにしている」2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「僕たちは金曜日から改善しているし、そこが重要だ。今日のクルマには満足していたけど、最後の走行での1コーナーでのブレーキングはちょっと慎重すぎたかもしれない。アウトラップの最後に良い走りをしていたので、予想よりもグリップはあったかもしれない。セクター2で失った時間を取り戻せると思って頑張ったけど、十分ではなかった。でも、とても拮抗していたし、通常、僕たちはレースコンディションではさらに近づいているので、明日にむけてのモチベーションは高いし、勝利を目指している」3番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)「ほとんど時間でクルマのフィーリングはよかったけど、全員がフリーなスペースを得ようとすることで、とにかくラップは常にちょっとトリッキーだった。タイヤにうまくスイッチを入れられれば、全てがより楽になるけど、アウトラップでトラフィックがある場合は必ずしもそうはならない。いくつかのセットで純粋に良いアウトラップができたことでフィーリングは良かった。それを信じて、1コーナーでフロントをロックさせないようにするのは少し難しいことだった。全体的にタイヤが機能しているときのクルマ自体はドライブしていて素晴らしかったので、ちょっと残念だ。最も楽な予選ではなかったけど、最終的にはまずまずの結果だ。今日は堅実な仕事ができたと思うし、良いチーム結果だと思えている。もっと良い結果を出したかったのは確かだけど、レースは明日だし、長いレースになるだろう。スタートでベストを尽くすつもりだし、1コーナーはかなりタイトなので、良いスタートをして、どんな結果が得られるか見てみたい」4番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)「今日の予選は結果を最大化できたと思うけど、とにかく速さがなかった。全体的に週末を通してシンプルにペースが十分ではなかった。ダニリルと僕の二人ともマシンバランスを追求していたと思うし、完全なグリップとポテンシャルを見い出すことができなかった。予選ではグリップが少し良くなった。僕たちはストレートで多くのタイムを失っているけど、コンマ1~2秒見い出せる部分もあると思う。このトラックは僕たちにとって強くはないので、フェラーリとメルセデスを倒せるとは思っていなかったけど、もう少し近づけるとは思っていた。レースで雨が降ってほしいのは確かだけど、そうはならなそうだ。今夜祈ってみるかもね! 正直、僕たちにはちょっとした運が必要だけど、前で何が起こるかは決してわからないし、エキサイティングなレースになる可能性もある」5番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)「本当に不思議な土曜日だった。通常、過去数年は金曜は僕たちにとって決して良くはなかったし、予選で改善していた。才気の金曜日はかなり快適だけど、土曜日になると失うことがしばしばある。今日の予選ではソフトタイヤの方が良かったと思うけど、Q3で履いた最後のスーパーソフトはピットを離れてすぐにバイブレーションが出ていたので、何がおかしかったと確信している。あまり仕事ができると感じられなかったのでちょっとフラストレーションを感じた。僕たちはソフトでスタートするので、明日はそれが助けになることを願っている。後方から懸命に戦うつもりだし、僕たちには良いレースカーがあると思う。ルイスはが僕の後ろからスタートするのでどうなるか見てみよう。メルセデスが今週末ずっと見せている通りの速さを持っているなら、ルイスに後ろから突っついてもらって、押し上げてもらえるかもしれない」6番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)「今日の結果にはとても満足している。特に僕にとってここ数戦の予選がいかに難しかったかを考えればね。ライバルが僕たちを本当にプッシュしていたのでQ3に進出するのは戦いだったけど、このような困難なコンディションのなかでなんとか良いラップを決めて6番手になることができた。今日の僕たちに望める最大限の結果だ。チームに『ありがとう』と言わなければならない。過去数戦で僕たちは予選で少し苦しんでいるように思えたので、最新のアップデートを理解するためにあらゆることをやってきた。エンジニアがとても頑張ってくれたし、今日の結果は僕たちのペ...
全文を読む