2017年 フォーミュラ1 第7戦 カナダGPのフリー走行1回目が9日(金)、モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われた。気温23℃、路面温度33℃のドライコンディションでセッションはスタート。キミ・ライコネンは唯一1分12秒台に突入する1分12秒935を記録して初日のタイムシートのトップに立った。
2番手には0.215秒差でルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、4番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)と午前中とは順番が異なるものの、フェラーリとメルセデスがトップ4を占めた。マクラーレン・ホンダは、午前中にハイドロリック系のトラブルが発生したフェルナンド・アロンソの走行開始が遅れたが、アロンソは19周を走行して7番手タイムを記録。ストフェル・バンドーンは19番手でセッションを終えた。1番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)「スムーズに進めることができたし、クルマは、重い燃料でも軽い燃料でも問題ない。そこが重要だ。ここまではとてもいい感じだけど、まだ金曜日だし、もちろん、改善できる部分は常にある。ローダウンフォース構成によってサーキットの特性はかなりトリッキーだ。シケインのようないくつかのコーナーでは速く走るためには縁石をたくさん使わなければならないけど、クルマがローダウンフォースなので跳ねるし、常にとても滑りやすく感じる。でも、このトラックではロングストレートを考えれば、純粋にラップタイムを稼ぐためにはその構成で走らなければならない。今日はかなりいいスタートが切れたし、いつものように作業を進めて、明日にむけて改善していく」2番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「チームにとってかなり良い初日だった。フェラーリは速そうだし、タイムが示しているように現状ではトップは本当に僅差だ。週末のこの早い段階ではまだ赤いクルマにちょっと遅れをとっているように感じているけど、土曜日の予選までにギャップを縮められるように出来る限りハードにプッシュしていく。モナコではタフな週末だったけど、モントリオールでは僕たちのクルマのフィーリングはすでにはるかに良くなっていることだ。残りの週末は戦えるはずだ」3番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「序盤はクルマと格闘していたけど、最終的には何が必要かで何をやらなければならないかを理解できた。明日はもっと良い一日になるはずだ。興味深いセッションだった。午前中はトラックがとても汚れていて、滑りやすかった。ベストを尽くしたけど、うまくいくときもあれば、そうもいかないときもある。でも、最終的に正しい方向性を見つけることができた。明日何をもたらせるか見てみるつもりだけど、良くなると確信している。僕たちはやるべきことに集中している。今日はもっと良いセッションを過ごせたとは思うけど、明日はそうなることを期待している」4番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「モナコの後、クルマにポジティブなフィーリングを持って今週末をスタートできて本当に嬉しかった。僕たちはここでかなり戦闘力がありそうだ。まだプラクティスだけどね。2回のプラクティスを終えてみて、まだウルトラソフトタイヤでもっとラップタイムを引き出せるようにもう少し作業しなければならないのは明らかだ。でも、スーパーソフトでのクルマの感触はいい。今夜はウルトラソフトからさらにパフォーマンスを見つけ出して、セットアップを微調整することに集中していく。それでも本当に楽しかったし、走っていて面白かった。でも、重要なのはこれからの2日間だ」5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)「クリーンな一日ではなかったけど、パフォーマンス面では問題ないと思う。P2でストップするまではポジティブなセッションだった。良いペースがあったし、トップ4はそこまで遠くないと感じていた。通常このトラックは僕たちのお気に入りではないので、それは嬉しいことだし、満足できる部分だと思う。ショートランは良かったし、ここのロングストレートはいつも僕たちにとって厳しいので、アップデートも小さな追加を与えてくれているように思う。上位2チームを倒すほどの速さはまだないので、持っているものを最適化して5位でフィニッシュするためにベストを尽くすつもりいだ。クルマの何が問題だったのかはまだ調査する必要があるけど、スタッフが明日また走れるようにしてくれると確信している」6番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)「僕たちはとても良い一日を過ごしたと思う。クルマの感触は新品タイヤでもユーズドタイヤでもいい感じだ。クルマのフィーリングにはとても満足している。僕たちが試したセットアップの全てがそれを改善させたように思う。明日もとにかく全てをコントロールし続ける必要がある。今日のように競争力があることを期待している」7番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)「今日は難しい一日だった。油圧系の漏れにより、FP1およびFP2の大半の時間を失ってしまった。走行時間が十分になかったため、マシンはまだ完ぺきにチューニングされておらず、セットアップに関しては改善の余地がある。ただ、僕たちはこのサーキットをよく知っていると思うし、ここでは長年レースをしてきた。予選と決勝での攻め方は理解しているし、今日の時間のロスがあまりハンディキャップにならないことを願っている。ここでは、トップ10周辺のポジションになることを予想しているけど、セッション終盤には、バルセロナのときと同様にいいラップを数周走行し、最終的に7番手に入った。明日の目標はQ3進出だけど、それを実現するには、いい仕事をする必要がある」8番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)「このサーキットは初めての経験だったけど、かなり満足している。最初の仕事はトラックを学ぶことだったし、そこは特にドラマもなくかなりストレートに行うことができた。1回目のセッションではちょっとスピンしたけど、トラブルを避けて、ウォールから離れていることができた。チームは、様々なテストアイテムを評価して、膨大な情報を集中することができたので、今日学んだことに満足している。現時点でのクルマの感触はいいけど、いくつか今夜改善できるエリアはある」9番手:ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)「今日は多くの役立つラップを走り込めたので満足しているし、今夜さらに前進できるように全て...
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