スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで4日間にわたって行われた2016年1回目のF1合同テストが25日(木)に終了した。最終日はフェラーリのキミ・ライコネンがトップタイムを記録。フェラーリは、4日間のうち3日間でトップタイムを記録するなど、パフォーマンス面も考慮したテストを実施。対象的にチャンピオンチームのメルセデスは、信頼性に焦点を置いて驚異的な走行距離を走りこんだ。それだけでなく、“革新的”なパーツもテストしているところが興味深い。
昨年は散々な初回テストとなったマクラーレン・ホンダは、前半は順調な滑り出しは見せたものの、後半は信頼性トラブルによって走行できないという状況に陥った。最終日はわずか3周のインスタレーションラップのみでタイムは記録できなかった。ルイス・ハミルトン (メルセデス)「月曜日は終わってからちょっと疲れていたけど、今日はあまり汗もかかなかったのでよかった。クルマの信頼性はとにかくすごい。とても力強いし、堅実だ。ずっと走っていられるような感じだね。こんなのは初めてだ。ブラックリーとブリックスワースのみんなが最高の仕事をしてくれたおかげだ。2年続けてタイトルを獲得すれば、集中力を切らしがちなものだけどね。でも、チームのみんなは今まで以上に集中しているし、このクルマの全体的なパッケージを良くしようと頑張っている。今日に関しては、新しいフロントウィングは前進につながっているように思う。他にもいろいろと小さな補強はあるけど、そこを目指しているところだ。タイヤに関しては、それほど急な落ちはなく、その辺は去年ととても似ていると思う。チーム全体にとって粘りの1週間だった。毎日150周から190周も走ったんだからね。でも、今までで一番のテストかもしれにあ。僕が経験した中ではベストだ」ニコ・ロズベルグ (メルセデス)「最高のスタートだ。信頼性は本当に素晴らしいし、クルマも速い。見た目もとても良いしね。クルマの周りを見て歩けば、あちこちにとても革新的なことが施されている。この数年を通して、僕たちがチームとしてどこまで来ているのかがわかると思う。本当に印象的だ。メルボルンの予選で本気で走る瞬間が待ち切れない。ミディアムを履いてずっと走り続けるなんて全然楽しくないからね! 身体は特に問題ない。タフな数週間になるのはわかっていたかので、きちんと準備してきたからね。もちろん、少しは疲れもある。でも、それはシートが硬いカーボンでできているのが理由だ。全体的には今週の出来にとても満足している。これだけ多くの距離を走れたことはとても有益だった。コース上の時間が少なかったら見つけられなかったかもしれないような小さな問題もいくつか見つかっている。大したことではないけどね。ほんの些細なものだ。それでも、メルボルンやそれ以降のレースにはかなり役立つかもしれない」キミ・ライコネン (フェラーリ)「様々なタイヤを試した普通のテストだったけど、レースでは必ず違ってくる。ここでは、新車を使っていろんなことを試したり、テストしたりしている。なので、すべてをチェックする必要がある。テストしている時間はつまらないけど、チャンピオンシップの最中に大きな問題が起きるよりは事前に確認しておいた方がいい。これが優れたクルマになるのか、そうではないのかはわからないけど、良いクルマになりそうな気はしている。まだやるべきことはたくさんあるけどね。他チームが何をしているのかはわからないし、自分たちのことに集中している。僕たちが良い位置につけるかどうかは僕たち次第だ。いいポテンシャルはある。でも、まだ改善できると思う」フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)「今日には満足できない。あまり有益な1日ではなかった。最も重要なのは、午前中に空力テストができたことだ。クルマに関連する数値を理解できた。でも、午後はほとんど走れていない。もっと走りたかった」ダニール・クビアト (レッドブル)「本当はもっと走りたかったけど、2日ともとても良いテスト日になった。まだ来週2日間残っているし、改善できるところを見つけるためにも、その時間を最大限に生かすことが重要だと思っている。メルボルンの初戦に向けてクルマを開発するのも確かに重要だけど、それ以降も改善を続けていくし、クルマについてもっと理解できるようになるだろう。来週もできるだけ多くのことを得られるように頑張っていく。楽しみだ」アルフォンソ・セリス (フォース・インディア)「今日も空力や手順の作業に取り組んで忙しい1日だった。マシンは最高の信頼性を示しているし、大きな問題を抱えることもなく、走行プランを進められている。午前中はミディアムタイヤで走り、午後にソフトに切り替えた。マシンに乗る日々はとても勉強になるし、走る度に落ち着けるようになっている。今週はエンジニアのことも知れてよかった。残りのシーズンで僕が取り組む作業においてはそれがとても重要になるからね」マックス・フェルスタッペン (トロ・ロッソ)「今日も多くのラップを走れて良い1日だった。午前中は特にね。クルマのことをより理解できているし、とても順調に進んでいると思う。このクルマは挙動がいいし、満足していいと思う。今回の初テストでは間違いなくクルマに対して自信を持つころができた。できるだけ多く走ることが重要だったし、その目標を達成できたのは間違いない! 来週のテストが楽しみだ。今週と同じようにハードに頑張っていく」ケビン・マグヌッセン (ルノー)「この2日間で260周以上を走ったなんて、忍耐テストみたいだね! F1カーに戻れて本当にいい気分だし、プログラムに取り組み、進歩を遂げられているのも嬉しい。レースシミュレーションはうまくいった。チームとも仲良くやれている。ここで走れるのは本当に嬉しいし、火曜日にまたクルマに戻るのが待ち切れない」フェリペ・ナッセ (ザウバー)「今日もとても忙しかった。C34のラストドライブはかなりのマイレージになったね。午前中のプログラムはタイヤを評価することだった。ソフトタイヤで何度もショートランを走っている。昼休み後はセットアップ作業に移り、セッション終盤にはロングランも走れた。来週、新車C35をドライブするのが本当に楽しみだ」フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)「最初の2日間がポジティブな結果だっただけに、今日走行できなかったのは残念だ。ただ、それを差し引いても今回のテスト内容はよかったと思う。起こった問題は大きくないので、来週のテストでは改善されるはずだ。テストでは周回数を重ねることができて、多くのデ...
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