2015年の2回目のプレシーズンテストがバルセロナで幕を開けた。バルセロナテスト初日は、メルセデスエンジンを搭載したロータスのパストール・マルドナドが記録。2番手タイムのキミ・ライコネン(フェラーリ)とともに、すでに昨年のF1スペインGPのポールタイムを上回った。メルセデスは、ルイス・ハミルトンが発熱により、午前中で離脱。急遽、フォース・インディアのテストを実施していたパスカル・ウェーレインを代役に立てた。
マクラーレン・ホンダは、順調なスタートを切ったかに見えたが、再びエンジン関係のトラブルが発生して午前中でテストを終了。問題を解決するためには改良パーツが必要であり、土曜日まで完全なテストプログラムには取り組めない可能性があるという。パスカル・ウェーレイン (メルセデス)「今日は僕のキャリアにおいて本当に素晴らしい一日だったと思う。午前中に午後からメルセデスをドライブすることになったという情報を聞いた時はかなり驚いた。でも、僕がここにいるのは走りたいからなだ。だから、どんなチャンスでも手に入れる覚悟はできている。一日で2種類のF1マシンをドライブするのは凄いことだし、本当に嬉しい。ガレージでちょっとタイムロスがあったのは残念だ。もう少し走りたかった。でも、与えられた時間を心から楽しんだ。フォース・インディアと過ごした午前の時間も最高の経験だった。素晴らしいチームだし、みんなが歓迎してくれた。数周を走るとマシンに自信を感じられるようになった。フォース・インディアとは今週もう1日一緒に過ごすので、また戻ってくるのが楽しみだ」ダニエル・リカルド (レッドブル)「今日はクルマの感触も良かったし、いくつか異なるコンパウンドを試せた。興味深かったし、多くのデータを収集できたのは良いことだ。少しずつ削れていると思う。確実に進歩しているけれど、時間はかかる。ただ、メルボルンになればきっと大丈夫だ」スージー・ヴォルフ (ウィリアムズ)「今日はたくさんのことを学べました。午前に何度か長めの走行をしてタイヤマネジメントの経験を積めたし、FW37に乗って時間を過ごせたことが嬉しい。このマシンは多くのポテンシャルを持っていると思います。今日の周回数を考えると、多くのデータをチームに与えられたと思います。速いタイヤでドライブするチャンスを得られなかったのは本当に残念。クルマの感触は良かったので、ドライバーとして多くを学べたと思います」キミ・ライコネン (フェラーリ)「ヘレスとあまり違わない。他のマシンが積んでいる燃料量はわからないし、ソフトタイヤを履いている人もいた。僕たちは自分たちの作業をやり続けている。計画を練り、それに従って試していく。クルマは昨年と完全に別物だし、まだまだ道のりは長いけど、チームは本当によく働いているし、とても素晴らしいクルマを生み出している」パスカル・ウェーレイン (フォース・インディア)「午前の時間をフォース・インディアと共に過ごし、彼らのマシンを初めてドライブするチャンスに恵まれたことは最高だった。素晴らしいチームだし、みんながとても歓迎してくれた。数周を走ったら、かなり良い感触を得られたし、クルマに自信も持てたと思う。その後、午後になって僕はガレージをひとつ超えてメルセデスをドライブしたけど、それはちょっとしたサプライズだった。でも、今週もう一度フォース・インディアをドライブすることになっている。1日に2台の異なるF1マシンをドライブするっていうのは物凄いことだ。もう一度ここに戻ってくるのを楽しみにしている」セルジオ・ペレス (フォース・インディア)「休みを終えて、またトラックに戻ってレースのリズムを取り戻していくのは本当に最高の気分だ。急な呼び出しだったけど、予定より早いスタートになったことにはとても興奮した。やることは大量にあるしね。新しいレースエンジニアであるティムのことを知っていかなければならないし、新しいタイヤ、試したい新しいパーツもある。ポジティブな午後だったと思うし、明日に予定している作業を進めていくためにも良いスタートだったと思う。今日の作業には満足していいと思う。有望なスタートだった。残りの3日間のベースにできるはずだ。半日で34周は良い数字だし、明日はもっと多くの周回数を追加したい」マックス・フェルスタッペン (トロ・ロッソ)「午前中は思ったより走れなかったけど、午後はペースを上げてほぼレース距離を走破できた。やり遂げたことにはとても満足している。これだけたくさんの距離を一度に走ったのは初めてだったしね。本当に貴重な経験だ。ピットストップやその他のレース手順も練習できたので良い経験になった」パストール・マルドナド (ロータス)「タイミングモニターのトップに自分の名前があるのはいつだって嬉しいし、僕の最速タイムはノーマルなプログラムに取り組んでいた中で刻まれたものだ。バルセロナでE23をドライブできて良い気分だ。このクルマは、施した変更に対する反応がいい。多くのラップを走ることができた。チームはヘレスから力強い進歩を遂げているし、今週の残りのテストに向けて最高のスタートを切ることができたと思う。バルセロナのカタロニア・サーキットは新車を評価するにはパーフェクトなトラックだし、今日の進歩に関しては満足している」フェリペ・ナスル (ザウバー)「クルマの感触はとてもいい。午前はすべて予定通りに進んだし、計画していたプログラムを進めていくことができた。ヘレスと比較して前進しているし、正しい方向に進んでいると思う。午後は予定していたプログラムに取り組んでいたけど、事故によって中断した。スージーは僕が来ているのが見えていなかったんじゃないかな。不運にもターン5で接触してしまった。修復するにはダメージがかなり多くて、プログラムに影響が出た。ダメージを考れば、その数時間後にまたトラックに出られたのは凄いことだと思う。チームが本当に驚異的な仕事を果たしてくれたと思っている。再びトラックに出て、いくつか確認作業を完了することができた。事故はあったけれど、良い一日だったし、今日確認したものについてはポジティブに捕らえている。そこを改善し続けていきたい」
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