バーレーンで行われた2014年最初のインシーズンテストが終了した。最終日となる2日目のトップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。ピレリのタイヤテストを担当したメルセデスは、118周を走行。メルセデスは、この2日間で他のどのチームよりも多い239周を走り込んだ。ウィリアムズもタイヤテストをこなした。
対照的にフェラーリはシャシー損傷、ロータスはパワーユニットトラブルで十分な走行ができずに2日目を終えた。ダニエル・リカルド (レッドブル)「午前中はいくつか問題があって走行が制限されてしまったけど、午後は良かった。午後の作業は、空力スタッフのためにデータ収集に取り組んだし、真剣なパフォーマンス走行は一度も走っていない。純粋なテストだけだ。終盤に中距離の走行がやり、昨日と同じように何度かバランスを変えながら走った。今日はタイムシートを目標とした一日ではなかったし、ファクトリーやラップトップの前で働くみんなのために作業した一日だった」 ルイス・ハミルトン (メルセデス)「1周ごとにタイヤを分析しながら走るという長い一日だったけど、それでもF1マシンのドライビングは退屈ではない。もちろん、タイヤテストの特性を考えれば、クルマの改善について特に学ぶことは何もないけど、ピレリにとっては有益だし、長い目で見れば僕たちにも役立つと思う。彼らが僕に異なるセットを与え、僕は彼らにそれぞれがどんな感じだったかを伝える。とにかくできるだけ多くの周回数をこなすという計画だった。それぞれが独自のプログラムに取り組んでいるので、タイムは何の意味も持たない。チームにとっては最高の数週間だったけど、長期間の遠征だったので、みんなが家に戻ってゆっくり休むのを楽しみにしているはずだ。もちろん、中国まで少ししかないので、僕はファクトリーで改善できるところに取り組んでいくつもりだ」ロマン・グロージャン (ロータス)「今日は空力作業を基本にしたプログラムに取り組んで、良いテスト日になることを願っていた。残念ながら、最初からパワーユニットの問題に苦しんだし、クルマが走れる状態のときでさえ苦戦していた。幸い、いくつか空力作業ができたので、有益なデータも集められた。ただ、やり遂げたかったところとは程遠い。クルマをさらに理解して中国で前進できるようにデータを分析していく」 ギド・ヴァン・デル・ガルデ (ザウバー)「全体的にはポジティブな一日だった。昼休みまでに数周しか走れなかったのは残念だ。でも、午後はテストプログラムを始められたし、かなりたくさんの作業ができたと思っている。僕としてはクルマに戻れて嬉しかった。先週の金曜日のFPで走った20周に比べれば、丸一日マシンに乗れるチャンスだった。今の自分たちのポジションには満足している。最後のロングランでは興味深いことも発見でした。パフォーマンス走行もそれないに良かったと思う。一日で一番暑い時間帯だったので、タイムはかなり良かったと思う。全体として、またC33をドライブするチャンスを得られて嬉しかったし、中国のFP1でまたステアリングを握るのが楽しみだ」 ジャン・エリック・ベルニュ (トロ・ロッソ)「トラブルフリーな完璧な一日とはいかなかったけれど、それがテストだ。それは別として、今日はいくつか重要な作業に取り組めたし、シーズンの次の部分で前進をもたらしてくれるはずだ。それを考えれば、今日はとても生産的で重要な一日だった。作業していく方向性についても良い答えを得られている。もうひとつ良かった点は、クルマのパフォーマンスにポテンシャルがあると感じられたことだ。全てをコントロールできるようになればしっかりと機能するだろうし、それがわかったのは本当に励みになる」 フェリペ・ナスル (ウィリアムズ)「今日は、来シーズンのピレリタイヤを履いて作業する担当日だった。たくさんの新しいコンパウンドを履いて走ったし、僕にとってはF1マシンのプロセスやドライビングの感触を学ぶ生産的な一日になった。かなりの距離を走れたからね。タイヤテストをやることは、極限までタイヤを試せるというkとだし、いい経験になった。異なるコンパウンドの違いを感じる経験にもなった。コンパウンドによって、クルマやバランスにどんな影響がでるかなどね。F1タイヤをブランケットなしで走らせたことが一番興味深かった。バーレーンの熱さにも関わらず、温めるのは本当に難しくかった。シルバーストンやスパのようなサーキットでは、さらにチャレンジングになると思う」ジュール・ビアンキ (マルシャ)「今日は本当にポジティブな一日だったし、こんなに多くの距離を走れて満足している。全チームの中でも2番目に多い。僕たちが学んだことは短期的にも長期的にも有益だと思う。中国ですぐに利点を確認できるとことを願っている。小さいけど、重要なステップを踏んでいるし、このような前進を続けていかなければならない」マーカス・エリクソン (ケータハム)「午前中は、空力評価のためにフロントホイールに測定器を装着し、空力作業から予定通り進められた良いセッションだった。ブレーキングシステムの作業にも取り組み、興味深いデータがたくさん得られた。何の問題もなかったし、午前中の走行プランはほぼ終わらせられることができたので、午前のセッションが終了する直前に昼休みに入れた。午後のセッションは、リアウイングに測定器をつけて何度も走るところからスタートし、さらなる空力作業に励み、その後、測定器を外してテスト最後に予定していた走行を始めた。でも、13回目の走行でトラブルが発生し、ターン8でクルマがストップしてしまった。クルマが戻ってきてから調べてみたら、ERSの電気系に問題が発生していることが判明した。でも、それを直してコースに出るには時間が足りなかったので、それでテストを終えることになった。午後にトラブルはあったけど、今日はたくさん作業ができたし、自分たちの成し遂げたことについては全員がそれなりに満足している。中国でのレース前にファクトリーで作業するための情報はかなりたくさんある。これから2014年は最後となるバーレーンでの荷造りを頑張って、一週間後に上海で行われる次戦に向けて準備していく」