2014年はF1ドライバーの減量がさらに激しくなっているが、マレーシアで一人のドライバーが意識を失っていたことが明らかになった。今年はマシンの最低重量が692kgに設定されているが、それを下回るように暑いマレーシアであえて脱水状態にするドライバーもいる。ジェンソン・バトンは「自分はそうしていた。サウナに行って、蒸し風呂に入り、予選が終わるまで飲食はしない。そうせざるを得ない人にとっては残念なことだ」と語ったが、実際にマレーシアで脱水作戦を決行していたようだ。
ジェンソン・バトンのトレーナー、マイキー・コリアーは「ジェンソンの早朝ラン。水分管理で前後の体重測定を切り抜けさせる。ドライバーの体重を落とそうと必死だ」とTwitterでコメント。また、The Time の記者ケビン・イーソンは「マレーシアでとあるF1ドライバーが気を失った。新しい重量制限を達成しようと飢え死にしかけているドライバーがいる恐れを強調している」と報道。イギリスのテレビ局 Sky の解説を務めるマーティン・ブランドルもまったく同じ話を耳にしたという。現役ドライバーの中で重量級に分類されるのは、身長の高いエイドリアン・スーティルだ。報じられたところでは、エイドリアン・スーティルは、チームメイトのエステバン・グティエレスより12kg重いという。加えて、フェラーリエンジンを積むC33は、692kgを上回っている。 Blick は、ザウバーが5月中旬のスペインGPでの投入に向けて「新しい軽量シャシー」に取り組んでいると報じており、チームの情報筋も「我々は野心的な軽量プログラムを計画している」と認めている。