元F1ドライバーのポール・ディ・レスタは、フォーミュラEカーは他人から聞いていたよりも“はるかに楽しかった”と語る。ポール・ディ・レスタは、14日(日)にマラケシュで実施されたフォーミュラEのルーキーテストにジャガーから参加。午前中のセッションでトップタイムをマークした。
メルセデスでのDTM参戦、ウィリアムズでのリザーブドライバー、Sky SportsでのF1コメンテーターと多忙をきわめていたポール・ディ・レスタは「フォーミュラEにそれほど大きな関心を払うことができていなかった」と認める。フォーミュラカーでの初走行を終えたポール・ディ・レスタは、電気自動車シングルシーターには“まったく異なる方法のアプローチ”が必要だったと語る。「とてもオープンなマインドで挑んだ。今回のテストの機会が巡ってきて、積極的に関心を持つようになった」とポール・ディ・レスタは語る。「でも、人々から聞いて予想していたよりもはるかに楽しかったと言わなければならないね」「ドライバーが適応しなければならないという点で、コックピットはとても猛烈だし、間違いなく僕を興奮させるものだった。初めてのテストを終えて、間違いなく興味のあるものになったよ」ポール・ディ・レスタは、午後にレースパワー(180kW)でのロングランを実施、終盤には200kWでの予選走行も行った。ベストタイムは、トップのニコ・ミューラー(アウディ)から1.1秒遅く、第3戦マラケシュePrixでジャガーのドライバーが記録した最速タイムからも0.7秒遅かった。しかし、ポール・ディ・レスタは、最後のフルパワーでの走行の最初の計測ラップのミドルセクターでミスしている。ロングスティントに関しては、予選でジャガーに近いパフォーマンスを見せたDSヴァージンのマシンに乗ったアントニオ・ジョビナッツィとほぼ同等のタイムを刻んだ。ウィリアムズは、2018年のF1ドライバーとしてセルゲイ・シロトキン、リザーブドライバーとしてロバート・クビサと契約しており、ポール・ディ・レスタは今季はメルセデスからのDTM参戦を継続することになることを確認した。メルセデスは、2018年シーズン限りでDTMから撤退し、2019年からフォーミュラEに参戦する。それにより、ポール・ディ・レスタは、メルセデス、そして、昨年まで所属したウィリアムズの姉妹会社であるウィリアムズ・アドバンス・エンジニアリングと協力しているジャガーと2チームと強力な“関係”を持っていることになる。「1月に入り、それが最善のことだと思えた」とポール・ディ・レスタはDTM参戦についてコメント。「今年の年末にはフォーミュラEが進みたい道になるかもしれない。でも、将来のことは決してわからない」「今年の10月中旬にメインのプロジェクトがDTMが終わる。メルセデスと他のことをするかどうかはわからないけど、ビジョンは持っていなければならない」「シングルシーターの経験と過去に自分がやってきたことが、その全ての助けになってくれることを願っているよ」
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