元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、2007年のルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソというマクラーレンのラインナップは文句なしにF1史上最強ペアだったと語る。当時マクラーレンのテストドライバーを務めていたペドロ・デ・ラ・ロサは、マクラーレンでルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソの激しいライバル関係を目の当たりにした。
2回のF1デフェンディングチャンピオンだったフェルナンド・アロンソとF1デビューシーズンとなったルイス・ハミルトンとの関係は、シーズンが進むにつれて急速に悪化。最終的に二人は109ポイントで並んだが、1ポイント差でキミ・ライコネン(フェラーリ)がタイトルを獲得した。フェルナンド・アロンソは、マクラーレンとの3年契約をわずか1年で解消してチームを去った。「すべてどのように爆発したかは驚きだった」とペドロ・デ・ラ・ロサは Beyond The Grid で語った「振り返ってみると、あのドライバーのペアリングはF1史上最強だったと思う。文句なしにね」以前のマクラーレンのペアであるアイルトン・セナとアラン・プロストよりも強かったのだろう? 「まぁ…僕は常に新しい世代の方が強いと思っている。セナ/プロストに対して文句があるわけじゃない。彼らは僕のヒーローであり、永遠のヒーローだ。でも、フェルナンド/ルイスのレベルはものすごかった」「彼らのデータを見て『この人たちは別の惑星から来た』と考えたのを覚えている。それでも、僕はその関係が爆発するになるとは思ってもいなかった。残念だった。彼らはマクラーレンにたくさんのチャンピオンシップをもたらしていただろうからね」二人の関係は、ハンガロリンクでの予選中が引火点となった。ダブルスタックピットストップ中、ルイス・ハミルトンはフェルナンド・アロンソによってピットレーンでブロックされ、ハミルトンはQ3最終の走行を完了できなかった。そのような悪名高い駆け引きはあったが、デ・デ・ロサは、両者の間に“尊敬”を見ていたと語る。「彼らは他チームがどれほど優れているかを知っていたし、常にお互いを大いに尊敬していた。レーストラックで彼らの間に起こったことに何も間違ったことはなかった」とペドロ・デ・ラ・ロサは語る。「それは常に強力な戦いだった、公正だった。押し出したり、フロントウィングを壊したりすることはなかった。ただ…2人の剣闘士がレーストラックで勇敢に戦っていただけだし、それについて悪い思い出はない。二人とも非常に高速で才能があり、その年ルイスはフェルナンドから多くのことを学んだと思う」「彼(アロンソ)は、レースで一貫性を保つ方法、タイヤだけでなく、マシンのケアをする方法のマスタークラスを行った。フェルナンドがテレメトリーを感じ始めたときも、データはルイスを引き立てるように機能していました。そして、彼はフリープラクティスで本来の走りをしなくなり、突然予選で彼は非常に速かった。これら2つのスーパーグラディエーターの間で多くの駆け引きが行われていた」