フェルナンド・アロンソのトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)加入により、これまでレースドライバーを務めてきたアンソニー・デビッドソンはリザーブ兼開発ドライバーの座に降格することになった。元スーパーアグリのF1ドライバーだったアンドニー・デビッドソンは、トヨタがFIA 世界耐久選手権に復帰した2013年にル・マン24時間レースでドライバーを務め、2013年からフルタイムで参戦。2014年にはセバスチャン・ブエミとともにドライバーズチャンピオンに輝いた。
しかし、2018/19シーズンにフェルナンド・アロンソが加入したことにより、アンドニー・デビッドソンはシートを明け渡すことになった。フェルナンド・アロンソは、TS050ハイブリッドの#8号車をセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴とともに走らせることになり、#7号車は引き続き、小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスが走らせる。TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表を務める村田久武は「耐久レースではチームの総合力が重要ですが、なかでも今シーズンのドライバーに関してはレベルの高い強力なラインナップとなりました」とコメント。「この2018-19 WECは最大目標であるル・マン24時間レースが2回ある、特別なシーズンになります。新加入のフェルナンドはWECではルーキーになりますが、長年に渡るトップレベルでの活躍は周知のことであり、必ずチームに貢献してくれるものと信じています。チーム全員が彼とレースが出来ることを喜んでいます」「一方、これまで様々な厳しい状況で活躍してくれたアンソニーには心から感謝の意を申し上げたいと思っています。彼は引き続きチームのメンバーとして、重要な役割をお願いするので、今シーズンも忙しい日々を送ることになります」アンソニー・デビッドソンは、2017年に5勝を挙げている。だが、メキシコで不本意なパフォーマンスの後、“個人的な理由”でオースティンのレースを欠場していた。トヨタは、フェルナンド・アロンソの出場レースについて「F1と日程が重ならない全ての2018-19 シーズンのWEC全戦に参戦する予定」としており、リザーブドライバーとして、アンドニー・デビッドソンは、フェルナンド・アロンソがF1アメリカGPのために欠場する富士6時間レースで代役を務めることになることは間違いないと考えられている。FIA 世界耐久選手権は、今年“スーパーシーズン”として2018年に5戦、2019年に3戦の計8戦を予定。ル・マン24時間レースが2回行われる。関連:【WEC】 トヨタ、フェルナンド・アロンソを8号車のドライバーに起用
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