スクーデリア・フェラーリは、ダニール・クビアトが開発ドライバーに就任したことを発表した。ロシア出身のダニール・クビアト(23歳)は、2014年にトロ・ロッソからF1デビュー。2015年にはレッドブル・レーシングに昇格したが、2016年のシーズン途中にマックス・フェルスタッペンと交代する形でトロ・ロッソに降格。
今年もトロ・ロッソのドライバーとしてシーズン開幕を迎えたが、マレーシアGPと日本GPをピエール・ガスリーにシートを明け渡すかたちで欠場。アメリカGPでは復帰して1ポイントを獲得したが、そのレースを最後にトロ・ロッソのF1シートを喪失。レッドブルのプログラムからも外された。スクーデリア・フェラーリは10日(水)にソーシャルメディアで「ダニール・クビアトはスクーデリア・フェラーリの開発ドライバーになった」と短いコメントを発表した。ダニール・クビアトは、ウィリアムズの2018年シート候補に挙げられており、セルゲイ・シロトキンとの交渉が決裂した場合にシートを獲得すると噂されていた。今回のフェラーリの開発ドライバー就任は、ウィリアムズの2018年のドライバーが決定したことを意味するかもしれない。今回の契約により、ダニール・クビアトは、潜在的なキミ・ライコネンの後任、もしくはフェラーリがF1パワーユニットを供給するザウバー、ハースのシートを埋める要員としてF1復帰するチャンスを得たことになる。ダニール・クビアトは、F1で72戦を戦い、2度の表彰台を獲得し、通算133ポイントを獲得している。