アストンマーティンF1による抗議をスチュワードが棄却したことを受け、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)はF1中国GPを7番グリッドからスタートすることが確定した。アストンマーティンはQ2でクラッシュした際にマシンをストップさせたサインツに対し、それ以上のセッション参加を認めるべきではなかったと抗議。セッションは赤旗中断となり、アストンマーティンが抗議で指摘したように、レースコントロールは彼のマシンがストップしたと指摘していた。
約77秒間、コースの端に座っていたサインツは、その場を離れてピットに戻った。残りの予選セッションに参加し、Q3に進出して予選7番手。サインツがQ3に進出しなければ、アストンマーティンのドライバーであるランス・ストロールが11番手で敗退することはなかった。アストンマーティンは、競技規則第39条6項を「 「予選セッションまたはスプリント予選中にコース上でマシンがストップしたドライバーは、そのセッションに参加することができない」を理由に予選結果に抗議した。スチュワードとレースコントロールのヒアリングには、アストンマーティンとフェラーリが代表として出席し、FIAシングルシーターディレクターのニコラス・トンバジスも出席を求めたが参加しなかった。スチュワードは「他のチームマネジャー」が聴聞会に出席していたことを明らかにしたが、どのチームが代表であったかの概要は明らかにしなかった。アストンマーティンがルール上サインツはセッション続行を許されるべきではなかったと主張したのに対し、フェラーリは過去の実績からサインツは予選続行を許されるべきだと主張。スチュワードもフェラーリの主張に同意した。「異なる長さの時間停止したマシンが再スタートを許可され、当該セッションに参加し続けた数多くの例を考慮すると、レースコントロールが下した判断は過去の慣行と矛盾するものではなく、39.6条に違反するものでもないと考えた」と述べた。「たとえ39.6条の文言がより厳しい結論を正当化するものであったとしても、このスポーツにおけるこれまでの一貫した慣行は、スチュワードである我々によってレースコントロールが行使した裁量を無効とすることを正当化するものではないと考えた」と彼らは付け加えた。
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