FIA(国際自動車連盟)は、2024年F1中国GPの初日を台無しにした奇妙な芝生火災の原因について、依然として最終的な答えを求めている。上海インターナショナル・サーキットのターン7内側の芝生で火災が発生し、金曜朝のプラクティスは赤旗中断となった。その後、スプリント予選SQ1終了時にも同セクションで火災が発生し、SQ2のスタートが一時遅れた。
金曜日の朝に最初の問題が発生したことを受け、FIAは予選前にそのエリアを訪れ、芝生の発火原因を正確に把握しようとした。ビデオ映像から行われた初期分析では、マシンから飛び散った火花が芝生に吹き付けられ、そこに引火したことが示唆された。そして、それがFIAの理論であり、統括団体は「ビデオ映像を最初に確認したところ、車両から出る火花が草の流出エリアで火災を引き起こしているように見える」と述べた。しかし、これはこの現象の部分的な説明にすぎない。なぜなら、特に水曜日の大雨で地面が湿った後では、引き起こされている火災の規模が通常の芝生から予想されるよりもはるかに大きいからだ。火花がより大きな炎を引き起こす原因となっている余分な触媒について、さまざまな説が浮上している。ひとつは、、2004年の初開催以来、一度も手をつけられていなかった路面を保護するため、最近アスファルトで塗装されたという説だ。もうひとつは、芝生の見た目をよくするために化学処理が施されており、それが問題を引き起こしているというものだ。さらにひとつは、上海のサーキットが沼地の上に建設されているため、メタンガスが地面からしみ出し、それが引火して火災を引き起こしているという説もある。しかし、金曜日に行われたFIAの最初の実地検査では、異常な臭いや予期せぬ痕跡はなかったと理解されており、状況はあまり解明されなかった。しかし、予選で火災が再発したことで、FIAは夕方により詳細な調査を行い、何が起きているのかを把握し、真の原因を突き止めようと計画している。FIAは明らかに、土曜日のセッション中断の必要性を引き起こす火災、さらにはセーフティカーやその他のレース介入の必要性を引き起こす火災を避けたいと考えているだろう。FIAとしては、火災が土曜日のセッション中断の引き金になったり、セーフティカーやレースへの介入につながったりすることは避けたいだろう。この火災問題は上海では過去に起きたことがないものだが、地面近くを走るため火花が散りやすい新世代のグラウンドエフェクトカーが上海を走るのは今年が初めてとなる。