シャルル・ルクレールは2026年F1第9戦イギリスGPで今季初優勝を飾り、自身初となるシルバーストン制覇を達成した。モナコGP以降はクラッシュやマシントラブルが続き、苦しい戦いを強いられてきたが、「マシンとのフィーリングを取り戻せた」と振り返り、復調への確かな手応えを口にした。ルクレールはレース後、「ここ数戦は本当に難しい週末が続いていた」と語りながらも、チームとともに積み重ねた努力が実を結んだ勝利だったと喜びを語った。
マシンとの一体感を取り戻した週末ルクレールはスタートでアンドレア・キミ・アントネッリをかわして首位に立つと、一度もトップを譲ることなくチェッカーフラッグを受けた。終盤はアントネッリの猛追を受けたものの、ライバルのマシントラブルにも助けられ、624日ぶりとなる優勝を手にした。「最高の気分だ。レース終盤は理想どおりとは言えなかったけど、ここ数戦は本当に苦しい週末が続いていた。その中で、再びクルマとのフィーリングを取り戻すためにチーム全員が取り組んできた努力が報われた」「昨日のスプリントと予選の間に何かを見つけた感触があった。でも、それを今日のレースで証明する必要があった。そして今日は、本来あるべきフィーリングが戻ってきた。本当にうれしい」苦しんだ数週間「精神的にも厳しかった」ルクレールは今季序盤こそ好調だったものの、モナコGP以降は思うような結果を残せなかった。モナコでは予選Q3でクラッシュし、決勝もマシントラブルでリタイア。続くバルセロナでは予選で再びクラッシュを喫し、「精神的にも非常に厳しかった」と振り返る。さらに決勝でもトラブルに見舞われ、前戦オーストリアGPでも期待した結果を残せなかった。「モナコの後からクルマとのフィーリングがなくなってしまった。Q3でクラッシュし、決勝でもトラブルでレースを失った。バルセロナでは土曜日にまたクラッシュしてしまい、精神的にも本当に厳しかった。そして日曜日もマシンに問題が起きた。オーストリアもあまり良い週末ではなかった」「だからこそ、この週末はすべてをまとめ上げることができた。本当にこの流れを維持していきたい」「急に遅いドライバーになったわけではない」優勝後の記者会見では、ここ数週間に向けられていた厳しい評価についても率直な思いを語った。ルクレールは、周囲の雑音を意識しすぎないよう努めていたことを明かし、自身の実力を疑ったことはなかったと強調した。「苦しい状況になると、周囲にはいろいろなネガティブなストーリーが生まれる。それは決して気持ちのいい環境ではない。だからできるだけ雑音を遮断して、携帯電話も見ないようにして、自分に本当に必要なことだけに集中するようにした」「このスポーツでは、2日もあればヒーローからゼロへ、ゼロからヒーローへと評価が変わる。だから周囲の声に左右されるべきではないと思っていた」「自分が一日で悪いドライバーになったとは思わなかった。ただクルマとのフィーリングを取り戻す必要があっただけなんだ」セットアップ変更が復調のきっかけルクレールは復活のきっかけについて、イギリスGPの金曜日から土曜日にかけて行ったセットアップ変更が大きかったと説明した。「金曜日の夜にデータを見返して、自分のドライビングスタイルに合っていない部分があると感じた。それはデータだけでは分からない部分で、感覚や直感も含めた判断だった」「スプリントと予選の間にいくつか変更を加えたところ、それが非常に良い方向へ働いた。本当にうまくいったと思う」一方で、今回の好結果だけで満足するつもりはないという。「これはまだ第一歩に過ぎない。このフィーリングを他のサーキットでも再現できることを証明しなければならない」フェラーリ躍進にも慎重「なぜ速かったか分析する必要がある」フェラーリはこの3戦で2勝を挙げ、タイトル争いでも存在感を強めている。しかしルクレールは、今回の速さをすぐに楽観視するべきではないと語った。「今週末はチーム全員にとって驚きだった。優勝したことだけじゃなく、パフォーマンスそのものが予想以上だった」「木曜日の段階では、メルセデスからコンマ5〜6秒遅れると考えていた。でも実際には勝つことができた。苦戦した理由だけでなく、予想以上に速かった理由もしっかり分析する必要がある」次戦ベルギーGPについても、「勝利だけを目標にするのではなく、今回のようなフィーリングを再現することに集中したい」と語り、復活の手応えを本物へ変えることを誓った。【関連】・F1イギリスGP 決勝展開:ルクレール今季初勝利 幻となった最終ラップ決戦
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