シャルル・ルクレールは、ブラジルGPでのダブルリタイア後にフェラーリ会長ジョン・エルカーンが「ドライバーはもっと話すのを減らして運転に集中すべきだ」と述べた件について、自身の見解を示した。サンパウロGPはスクーデリアにとって厳しい週末となった。ルクレールは、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとのターン1の多重インシデント(オスカー・ピアストリも巻き込まれた)で接触を受けてリタイア。ルイス・ハミルトンも序盤の接触によるダメージが残り、最終的にリタイアに至った。
この結果を受け、エルカーンは「ドライバーはもっと運転に集中すべき」と語り、フェラーリはコンストラクターズ選手権2位から4位へ順位を落とした。ルクレールはラスベガスGPを前に、この発言について次のように説明した。「ジョンとはずっと長い付き合いで、とても良い関係を築いてきた。僕たちは常に正直に話し合ってきたし、今回の件についてもすでに話をしている」「ジョンは非常に野心的な人物で、フェラーリに最高の結果を求めている。それは僕も同じだし、チーム全員が同じ気持ちだ。僕たちはフェラーリを再びトップに戻すために最善を尽くしている」「ジョンの優先事項はそこにあるし、僕の優先事項も同じ。僕は自分ができるベストを尽くし、愛するチームを再びトップに戻すために全力を注ぐだけだ」ルクレールは、今季の苦しい展開が決してモチベーションを下げてはいないと強調した。「どのシーズンもチャレンジだ。簡単なシーズンなんてない。嬉しいシーズンもあれば、笑顔を保つのが難しいシーズンもある」「今年は、去年の結果を踏まえて高い期待を持って臨んだ分、最初から難しい部分があった。そこから挽回しなければならなかった」「でも、それでモチベーションが下がることはない。僕はとてもモチベーションが高いし、フェラーリをトップに戻すことに突き動かされている。タフな1年だったけれど、ポジティブな面も多くあるし、こういうシーズンが将来僕たちを強くすると確信している」「もちろん、やるべきことはもっとある。チャンピオン争いをするためには、もっと多くの改善が必要だ。それが来年実現できることを願っている」