シャルル・ルクレールは、2023年F1イタリアGPの決勝を4位でフィニッシュ。終盤のチームメイトのカルロス・サインツとの接戦でフェラーリのピットウォールに「1~2回の心臓発作」を引き起こしたと語った。フェラーリの両ドライバーはレッドブルの攻勢に抗うことができず、チームのホームレースでの表彰台の最後の座をルクレールとサインツで争うことになった。
47周目にターン1に進入した際にはルクレールが優位に立ったかに見えたが、わずかにアウトブレーキしてしまい、両者ともコースアウトしたものの、ロッジアのシケインでサインツに抜き返された。何度も拒否された後、ルクレールはレースエンジニアから、オーバーテイクの試みをクリーンに保つことを条件に、チームメイトと自由に3位争いをしてよい告げられた。しかし、ファイナルラップで両者は危うく接触しそうになる。ルクレールがターン1のイン側に遅れて突進したところをサインツが横切ったことで、前者が方向転換した際にロックアップを余儀なくされた。ルクレールはモンツァで3度目の表彰台を逃したものの、サインツとのデュエルに魅了され、「レースは常にこうあるべきだ」と強調した。「正直言って、いい気分だよ」とルクレールはレース後に語った。「表彰台は逃したけど、カルロスが表彰台に上ったので、フェラーリがそこにいる。今みたいに4位で終わってつまらないレースだったら悔しいと思うけど、結果的にはすごく楽しかった。とても楽しかった」「多くの人がそれを楽しめなかったとは思うけどね。ピットウォールにいた人たちは1~2回は心臓発作を起こしただろうし、ティフォシもおそらくそうだっただろう。でも、僕にとってはこれがF1なんだ。マックスとは過去にこういったファイトをしてきたし、今日はチェコとカルロスと戦った」「僕たちは、ディフェンスでもアタックでも常にレギュレーションの限界に挑んでいたと思う。だから楽しかった。カルロスを祝福したい。彼はFP1の1周目から絶好調だった。でも、今日はハッピーだ」とは言え、ルクレールは最終ラップを振り返り、サインツが自分の進路を横切るとは予想していなかったと認めた。「つまり、僕はアウト側にいたから、カルロスが左側に戻ってくるとは思っていなかったんだ。でも、それは戦いの一部だった」とルクレールは説明した。「正直、本当に楽しめたし、文句のつけようがない。車の中では笑顔だったと思う。エキサイティングだったし、最後はリアクションが多くて疲れたけど、楽しくもあった」ザントフォールトでの前回レースでリタイアしてフェラーリにとって厳しい週末を過ごしたルクレールは、イタリアンのブランドが母国で表彰台を獲得することの重要性を認めた。「少なくともここでの表彰台はチームにとって本当にいいことだし、ティフォシも楽しんでくれただろうから、よかったよ」とルクレールは付け加えた。フェラーリは27ポイントを獲得し、アストンマーティンを抜いてコンストラクターズ選手権3位に浮上した。シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)「あんなに楽しかったレースは久しぶりだ! 僕たちが繰り広げたバトルは素晴らしかったし、チェコ(ペレス)、カルロス、そして僕は最後のほうで本当に僅差だったので、エキサイティングな数ラップを締めくくることができた。後ろにフリースペースがあったので、それを楽しんで最大限にプッシュした。ティフォシたちも僕と同じように楽しんでくれたことを願っているし、今週末のサポートに多大な感謝をしている。今後もこのようなレースが増えることを願っているし、シンガポールでコースに戻ることを楽しみにしている」
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